「そんな顔してどうしたの?」─顔が痛くなるまで続ける、動物の顔まね当てっこ─

まずはこのゲームを出題者としてプレイ中の私の様子をご覧ください。

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楽しそうですね。あるいは、なんとなくバカっぽいでしょうか。

こんな顔をしているのには、ちゃんと目的があります。下の写真の6種類の動物のうち、私がまねしているのはどれでしょうか?

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回答者になったつもりでよく見てください。写真と表情をよく見比べることがポイントになります。

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というわけで、「そんな顔してどうしたの?」は、動物の顔まねを当てっこするゲーム。普通は人前でしないようなことをするのが、ドキドキしたり楽しかったりと新鮮です。

先程の例題に戻って、出題者の私は顔まねをするに当たり、自分にしか見えないようにサイコロを振っていました。

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今回の数字は2。動物カードは全部で40枚ありますが、場にあるのは常に6枚。そのうち、振ったサイコロと対応する数字の動物のまねをします。

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例題の正解はカコミスル。個人的には全く知らない動物ですが、顔まねは結構うまくできた方ではないでしょうか。写真をよく見て、表情を写し取るように顔を動かすのがポイントです。

正解した回答者は1点ゲット。マニュアルには出題者への得点はないのですが、顔まねモチベーションを高めるためにも、正解者に伝わったということで出題者も1点ゲットにしてもいいかもしれません。

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回答者は「せーの!」の合図で正解だと思う写真を指で差します。もし複数の回答者が正解した場合、その人たちがその動物の顔まねをして対決。出題者が一番うまい顔まねをしてる人を決め、その人が1点ゲットです。

また、これも勝手なアレンジですが、複数人が正解した場合は「出題者の顔まねがうまかったよね」ということで、その人数分だけ出題者に得点をあげてもいいかもしれません。出題者には大量得点のチャンスがあるわけです。

ともあれ、顔まねが済んだ動物カードは山札と入れ替えて、出題者が次のプレイヤーに移ります。マニュアルには、山札がなくなるか、顔が痛くなるまで続けるようにと書いてあります。どっちが早いんだろう。

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動物カードは、アメリカのメイン州にあるL.C.ベイツミュージアムに収蔵されている剥製の写真。なんとなく剥製独特の雰囲気があって、顔まねのやりがいがあるような気がします。

それぞれ個性がありつつも、かなり紛らわしいものも。ロッキービッグホーンとアダックス、同時に場に出ていたら、まね分けと見分けをするのはかなりハイレベルになるはず。

出題者に自分でまねする自信がないときは、「直接対決」という選択肢もあります。サイコロの数字を公開して、その動物のまねを回答者全員がおこない、一番上手な人を出題者が決めるというものです。「直接対決」という言葉の響きと、実際にやることとのギャップに味わいがあります。

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また、あまりなじみのない動物カードも結構ありますが、収録動物の図鑑がついているので親切。アメリカワシミミズクの場合、耳と目は超高感度ながら、匂いの感覚が鈍いのでスカンクを食べることができるそうだ。なんかすごいな…。

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ゲームをしていて気がつきましたが、出題者は自分の顔まねがどの程度できているのか分かりません。自分の努力を実感できないのがもったいないし、似ている度合いを上げるためにも、出題者の前に鏡を置いて、それを見ながら顔まねするのもいいかもしれません。

顔の筋肉を意識して使うというのがまず新鮮。そして、ものまねしている人の顔をまじまじと見るというのもなかなかない経験。おもしろテイストではありますが、表情を作ったり、それを読み取ったりするコミュニケーションにもなっているのが楽しいゲームです。

(おわり)