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「似顔絵探偵ガール」は、目撃者役の証言をもとに、探偵役が似顔絵を描いて迷子の女の子を見つけるゲーム。迷子の特徴を言葉で伝え、それを絵するコミュニケーションがもどかしくて楽しいです。

このゲームは「似顔絵探偵」のイラスト違いバージョン。ゲームのルールも共通なので、基本的な流れは「似顔絵探偵」の記事を参照してください。

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原版の「似顔絵探偵」との違いの1つは、「容疑者カード」が「迷子カード」になったこと。テーマが迷子探しになったので、イラストがおっかないおっさんから女の子に変更。かわいいながらも、ひとクセある雰囲気がいい感じです。また、顔だけのイラストだったのが、全身になっています。

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そのこともあって、目撃者役が迷子の特徴を伝えるときに使う「パーツカード」には「服・靴」のカードも。顔だけではなく、服装も言葉で説明するのがポイントになってきます。

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このゲーム、マニュアル上のルールの流れは、複数の目撃者役が迷子の特徴を覚えて証言し、それを聞いた1人の探偵役が似顔絵を描くというもの。大人でプレイしたときは、目撃者役で自分の担当パーツの証言をしつつ、他の人の証言を聞くのも面白い。「よく覚えてて説明うまいな~」と感心したり、「そりゃ違うだろ!」とあきれたりするのが楽しいのだ。

ただ、子どもたちでプレイしたときには様子が少し違った。自分が証言するのはいいのだが、他の人が証言している間は退屈そうだったのだ。よく思い出して熱心に伝えようとする分、説明に時間がかかるのも待ち時間の長さにつながった。

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こういう時、柔軟にアレンジできるのもアナログゲームのよさ。「1人の目撃者が証言して、他の全員が似顔絵を描く」という形にしたところ、全員にずっとすることがあって、集中力が途切れなかった。

似顔絵は各自が隠して描いてもいいだろうが、オープンにして描いてもいい。お互いに横目で見合って、証言を聞いてよくわからなかったところも「ああ、そういうことね!」と解釈を共有できていたからだ。

目撃者役も全パーツを記憶するのは大変なので、カードを見ながらやってもいい。それだと簡単すぎるかとも思ったが、意外とそうでもない。

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例えば上のカードの「目」。どんな目なのかを正しく伝えようとすると、結構難しくて説明のしがいがある。試しにやってみると、「目はたまご型で、上から3分の2はまぶた。黒目は横に切った半円の下側で、切った部分がまぶたに接してる」という感じ。

さすがに細かすぎるから「まぶたが半分閉じてる目」とざっくり言う方法もある。ただ、48枚ある迷子カードの中からちゃんと見つけてもらえるか心配かも。

じゃあ髪型は? これってどう説明すればいいの……? というわけで、カードを見ながら伝えても、コミュニケーションの難しさと面白さが十分ある。

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似顔絵を描く側の子も、真剣によく聞いて描いていた。その分、一度描いてみて「なんか違うな」と思うと描き直したがりがち。紙と鉛筆ではなく、ミニホワイトボードを使ったところ、描き直しがスムーズになってよかったです。

「容疑者や迷子を探す」というテーマ、「目撃証言と似顔絵描き」という内容ともに魅力的で経験として新鮮。難易度調整のアレンジは他にもいろいろできるはずなので、状況に合わせて楽しめる幅が広いゲームです。

(おわり)