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月別アーカイブ: 2017年5月

「ローリーズストーリーキューブ」─サイコロ振って、自由にお話づくり─

「ローリーズストーリーキューブ」は、サイコロを振って出た絵をもとに、お話を作っていく……ゲーム?…のようなそうじゃないような、ゲーム。ルールめいたものがはっきり設定されておらず、自由度が高いのが特徴です。

箱の中身は、9つのサイコロ。それだけ。各面にはいろいろな絵が描かれていて、同じ絵は2つとありません。

普通のゲームと違って、明確なルールはありません。説明書きの冒頭にも「無限の遊び方がある」と書いてあります。それでも、遊び方の例が載っているのでそれを紹介してみましょう。

遊び方その1では、まず全てのサイコロをいっぺんに振ります。コロコロコロッといろんな絵が出て来るので、よく見ましょう。

そして、「昔むかし、あるところに…」という定番のフレーズから話を始めて、自由な順で絵を使いながら物語を作っていきます。

上の写真だったら「昔むかし、あるところに宇宙人がいました。宇宙人はお気に入りのおうちに住んでいました。ある日、お出かけから帰ってきて錠前を開けようとして、カギを忘れたことに気が付きました。宇宙人は途方に暮れて鍵穴をのぞいてみました。すると向こう側からコガネムシがこちらをのぞいているではありませんか!」…といった感じで続けていくわけです。

前の絵からうまく話をつなげる発想をするのがポイント。こうして9つのサイコロの絵をつなげていきます。オチはきれいについたりつかなかったりするでしょう。そういう部分のルールはありません。

遊び方その2では、まず最初に「テーマ」を決めます。なんでもいいのですが、ここでは「素敵な休日」にしましょう。そして、振って出てきたサイコロの絵を、このテーマにつなげて語ります。

「飛行機で海外旅行」「噴水のある公園でデート」「一日中寝て過ごす」あたりは簡単に思いつくでしょう。「亀に乗って水中散歩」「木陰でピクニック」もいいかも。

問題は、ハチや雷。発想を広げて考えるのもポイント。「ローヤルゼリーで元気になる」「雷に打たれたような恋に落ちる」なんていうのもありかもしれない。それにしても、磁石は難しいかも…。

絵から何をどうイメージするかにもルールはありません。中にはいろんな解釈ができるものも。右下のは「影」や「悪魔」でもいいでしょうが、「本当の自分」にしてもいいかもしれません。

というわけで、決まったルールのあるゲームというより「発想のための道具」とでも言った方がよいかもしれません。ここに挙げた例の他にも、どんどん遊び方は生まれそう。

絵をつなげてただただお話遊びをするもよし、発想に人気投票して得点を競うもよし。絵からの想像力も、遊び方そのものも、自由に広げられるのが楽しいゲーム?です。

(おわり)

「赤ずきんは眠らない」─罠にかける?食べられちゃう?簡単ルールの心理戦─

「赤ずきんは眠らない」は、赤ずきん・ブタ、そしてオオカミが、罠にかけるか食べられるかを賭けておこなう心理戦のゲーム。選択がシンプルな分、はったりや深読みが熱いです。

3~6人でプレイできますが、4人プレイの例で説明します。

ゲームはラウンド制。最初のラウンドでのオオカミ役を決め、オオカミカードを受け取ります。また、オオカミ役は他のプレイヤーに赤ずきん・おやぶた・こぶたのカードのいずれかを渡します。カード左上の数字が違いますが、これはあとからポイントになってきます。誰にどれを渡すかはオオカミの自由です。

さて、ゲームのセット例はこんな感じ。オオカミの目的は、寝ている赤ずきん・ブタを襲うこと。赤ずきん・ブタの目的は、襲ってくるオオカミを罠にかけるか、襲ってこないことを見越してスヤスヤ眠りにつくかのいずれかです。

オオカミ以外のプレイヤーには「おうちタイル」が配られます。「おやすみなさい」と「トラップ」の面の両面刷りになっていて、いずれの面を出すかでスヤスヤ眠るか罠にかけるかを決めます。

ラウンドが始まったら、まずオオカミ以外のプレイヤーは「おやすみタイル」のどちらの面を出すかを決めて、自分のカードでこっそり覆います。

全員が覆ったら、オオカミの出番。誰を襲うかをよく考えて決めましょう。オオカミ以外はぶつぶつ言って惑わせるのもオッケー。嘘を言うものもありです。

……うーん、ここでは赤ずきんを襲うことにしてみます。

襲われたプレイヤーは、カードを開けてタイルを公開。この場合、赤ずきんは寝ていたのでオオカミの襲撃が成功。オオカミが、赤ずきんのカードにある数字の「3」点を、得点チップの山からゲットです。(赤ずきんはチップを持っていたら山に3点支払う必要がありますが、0点より下のマイナス点にはなりません)

で、ここでちょっと巻き戻してみます。

赤ずきんがトラップを仕掛けていた場合は、赤ずきんが3点ゲット。(オオカミの支払いルールは先程と同じです)

さて、オオカミが襲わなかったプレイヤーを見てみましょう。こぶたは寝ていました。休んで元気になったので、カードにある数字の「1」点をゲット。おやぶたはトラップでしたが、オオカミは来ませんでした。この場合、得点も失点もありません。

これで最初のラウンドは終了。失点したプレイヤーが次のラウンドのオオカミとなり、他のプレイヤーにカードを配って再びラウンド開始、という流れで進めていきます。

透明チップは1点、赤チップは5点。こうして得点のやりとりをするうち、誰かが10点取ったらそのプレイヤーが勝者です。

最初のラウンドこそ勘かもしれませんが、だんだん熱くなるのがこのゲーム。得点の状況や、誰が何のキャラクターであるかによって、思惑は交錯。それぞれの立場で「こうしたいけど、あぶないかも……でも思い切って……いやいや…」と、迷いがち。リスクのとり方の判断が求められます。

そして、はったりをかましたり、あえて正論を言ったり、カマをかけたり…と、コミュニケーションはなんでもオッケー。また、表情を読んだり、逆に表情を作ったりと、言葉以外の振る舞いにも駆け引きが生まれます。心理の読み合いと、駆け引きのやりとりが楽しいゲームです。

(おわり)

「ミノとタウリ」─相棒とワイワイ協力して、アイテム探す迷路探検─

「ミノとタウリ」は、ボードの向こうのプレイヤーと協力して、迷路に散らばるアイテムを素早く手に入れるゲーム。相手と忙しくワイワイやりとりするのが盛り上がります。

2~4人でプレイできて、おおまかなセット例はこんな感じ。立ててセットされたボードの左上には、赤と青のコマが。それぞれ磁石が仕込まれているので、ボードを挟んでくっつき合っています。

何人でプレイする場合もすることのベースは同じですが、2人プレイ時の進め方を説明しましょう。ボードを挟んで2人が座り、お互いに協力して進めていきます。

ゲームの目的は、迷路に散らばるアイテムのところまでコマを移動させ、約3分の砂時計が落ちきるまでの間にできるだけたくさん手に入れること。手に入れるアイテムは、山札のアイテムカードをめくって指定されます。上の写真では、「ワームホール発見器」なるものが出てきました。

目指すアイテムは、赤コマのすぐ下にあります。というわけで、赤コマ側のプレイヤーがコマを持って移動させましょう。ただし、アイテムの手前に壁があるので、このまま進むことはできません。

「すぐ下がアイテムなんだけど、壁あるんだよね。そっちはどう?」と、相棒に聞いてみましょう。

さて、その状態を反対側から見たところ。磁石でくっついた青コマも一緒に動いています。両側の迷路は違っていて、こちらのボードには壁がない。これなら青コマ側のプレイヤーがコマを持ち、下に移動できます。こうしてめでたく赤コマがアイテムをゲット。手に入れたアイテムは共有の得点となります。

時計の砂はどんどん落ちていくので、先を急ぎましょう。再びアイテムカードをめくって、次のアイテムが指定されます。

まずはお互いの状況を伝え合うのがポイント。左右は相手と入れ替わるので、言葉だと伝わりづらいかも。指で示すなど、コミュニケーションの仕方を工夫するとうまくいきやすい。

やってみるとわかりますが、3分の間とにかく話しっぱなし。そのうちお互いの見えない壁を覚え合って、やりとりがうまくいきやすくなるのも気持ちがいい。「あっちはここに壁がなかったはず!」と、記憶しておくのもポイントです。アイテムは全部で12個ですが、3分間で全て手に入れるのはなかなか難しいです。

迷路ボードはA~Dの4枚あり、その順に難度が上がっていきます。ここまでの例で使っていたのはBで、写真左のはA、右のがD。どのボードを使うかは一緒に遊ぶみんなで決めて、難易度調整ができます。

3~4人プレイ時は、自分の色を決めて全員で協力したり、パートナーを変えてペアごとの得点を競ったりする遊び方もできます。ベース部分は紹介した通りで、人がてきぱきあたふたやってるのを見てるのも面白いです。

互いの状況を、的確かつ素早く伝えるコミュニケーションを積極的に取り合うのがポイント。進めるうちに、相手と息があってススーッとアイテムまでたどり着ける瞬間があるのも気持ちいいゲームです。

(おわり)

「サイコロの振り方いろいろ」

ゲームをするとき、よく行うアクションの1つがサイコロを振ること。何気ないことではありますが、振り方によって進行のスムーズさや雰囲気が変わってきます。いくつかの振り方について、メリットとデメリットについて考えてみました。

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「タイニーパーク」─サイコロ見極めタイルを集め、自分だけの遊園地を作ろう!─

「タイニーパーク」は、振って出たサイコロの目を見極めながら、タイルを集めて自分の土地に遊園地を作るゲーム。運と計画性に、パズル要素も絡んできます。

2~4人でプレイできて、4人でのセット例はこんな感じ。ゲームの目的は、それぞれに配られた個人用ボードの全てのマスに、まん中で重ねられた「アトラクションタイル」を敷き詰めることです。タイルは同じ形同士で1つの山として重ねておきます。

自分の番にまずすることは、5つのサイコロを振ること。そして、タイルの山の一番上にあるタイルのうち、出た絵と同じタイルを手に入れられます。上の写真、青い丸と四角が同じなので1マス分のタイルをゲット可能。

ただ、2つ同じ絵が出た赤枠は、2マス分のタイルと同じとカウントするので、こちらもゲット可能。1回の自分の番で手に入れられるタイルは1枚だけなので、マスの数が多い方が基本的には有利でしょう。

というわけで、2マス分のタイルをゲットして自分のボードに敷き詰めます。サイコロとタイルをよく見比べて観察するのがまず大事。また、一度置いたタイルの位置は変えられないので、効率的に並べられるように考えるのもポイントです。

…さて、ここでは2マス埋めましたが、いっぺんにもっとたくさんのマスを埋められるかもしれない方法があります。サイコロを振ったところまで巻き戻って考えてみます。

タイルには3マス・4マスのものも。水色の枠を見ると、3マスタイルの2つ分が一致しています。

自分の番では、全部で3回までサイコロを振ることができます。2回目以降に振るときは、それまで出たサイコロを「キープ」して、残りのサイコロだけ振るのもオッケー。というわけで、3マスタイルを手に入れるべく、2つのサイコロをキープして3つのサイコロを振り直すこともできるわけです。

もちろん、それがうまくいくとは限りません。欲張り過ぎて、3回振った時点でどのタイルも取れないときもあり得ます。手堅くいくのか、一気に大きなタイルを狙うのか。リスクを踏まえて考えるのも勝利への道。

場のタイルに出ている絵の量によって、サイコロの絵柄の価値も変わってきます。キープか振り直しかは、状況をよく観察して決めると成功率も上がるはず。

こうして考えながらタイルを手に入れて、自分のボードを最初に埋め尽くしたプレイヤーが優勝です。

リスク管理や計画性に加え、パズル要素もあって選択は結構悩ましい。遊園地づくりという楽しいテーマの中、運と思考が絡み合うのが楽しいゲームです。

(おわり)

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