「シープマッチ」─ほんわかヒツジの絵カードでお話作り─

「シープマッチ」は、いろいろなヒツジの絵カードを使って発想を広げるゲーム。絵柄のテイストがかわいくて、ほんわかムードで楽しめます。

箱の中身は全てカード。メインは90枚ある「ヒツジカード」。それぞれにさまざまなヒツジが描かれています。そのほか、プレイヤーを赤と青の2チームに分けるための「チームカード」もあります。

ゲームは3~8人でプレイできて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。それぞれの手札としてヒツジカードが8枚ずつ。赤と青を同じ枚数ずつ使うチームカードは、伏せた状態で1枚ずつ配られてそのまま置きます。この時点ではチーム構成が誰もわからないことになります。

ゲームの目的は、自分を含めた同じチームのプレイヤーの手札を全てなくすこと。自分の番が来たらまず、右どなりのプレイヤーの手札を1枚引いて自分の手札に入れましょう。

そして、自分の手札をよく見ます。その中から好きな枚数を選び、他のプレイヤーに「いいね!」と思ってもらえるような言葉を添えて出しましょう。例えば……

…と、セリフをつけてストーリー仕立てにするのもオッケー。添える言葉のルールは自由。カードをよく見て、説得力や意外性のある言葉を編み出しましょう。

続いては判定タイム。他のプレイヤーは「せーの」の合図で、「グッド」or「バッド」のサインを手で出します。

グッドが半分以上だったら、出したカードは捨て札となり、手札を減らせます。バッドが過半数だったら、出したカードを捨て札としつつ、同じ枚数だけ山札から引き直します。手札は減らないわけです。

たくさんのカードをいっぺんに出したいけど、発想が難しかったり、無理があったりするかも。堅実にいくと、カードを減らすのが遅くなりそう。機転を利かせつつ、発想や成否のバランスを取るのがポイントです。

全ての手札を出せたプレイヤーは、チームカードをめくって所属チームを公開し、引き続き判定タイムには参加します。こうしていずれかのチーム全員が手札を全てなくしたらそのチームの勝ち、というわけ。

絵柄がかわいいので、ほんわかムードで進むのがまず楽しい。そして、「なるほど!」「うまい!」「そう来たか!」と人をうならせる発想ができると気持ちいい。

基本ルールはチーム戦ですが、説明書にはカードをしりとりでつないでいく遊び方も載っています。また、私が子どもと遊んだときは、ゲーム的なルールをなくしてシンプルにお話をつないでいくことにしても楽しめました。かなりの絵柄があり、発想次第でいろんな楽しみ方ができるゲームです。

(おわり)