「メイクンブレイクジュニア」─お題通りにつみ木を組み立てるスピードバトル─

「メイクンブレイクジュニア」は、お題カード通りにつみ木を組み立てるスピード競争。正確さと速さの両立にあせりながら手を動かすのが楽しいです。

箱の中身のメインはつみ木とお題カード。ゲームは2~5人でプレイできて、5人プレイ時のセット例はこんな感じ。

ゲームはラウンド制で、各ラウンドごとに1人が「ゲームマスター」となり、カードホルダーを受け取ります。他のプレイヤーは同色で揃えた6つのつみ木を受け取ります。

ラウンドの最初に、ゲームマスターはお題カードを全員に見えるようにセットします。他のプレイヤーは両手を伏せて開始の準備。そして、ゲームマスターが「スタート!」の合図をしたら組み立て開始です。お題カードをよく見て、手を動かすのがポイントです。

お題通りにできたら、まん中に置いてある白いつみ木に手を伸ばしてゲット。このつみ木は組み立てているプレイヤーの人数より1つ少ないので、急いで組み立てないと手に入れられません。

それでもこのゲームの場合、一番に組み立てなくても大丈夫。正しく組み立てていれば、組み立て順位に関わらず同じ得点をもらえます。

白いつみ木がなくなったら答え合わせ。正しくできていたらチップを受け取って1点獲得。間違えていたら得点にならないので、組み立ては急ぎつつも正確でなければいけません。「ビリでなければ点を得られる」というルールを踏まえつつ、正確さと速さを両立させるのがポイントです。

答え合わせとチップの受け取りが終わったらラウンド終了。ゲームマスターは左隣のプレイヤーとの間でカードホルダーとつみ木セットを交換し、役割を交代して次のラウンドが始まります。

こうしてラウンドを繰り返していき、最初に10点取ったプレイヤーの優勝です。

お題カードは両面印刷になっていて、黄色枠の面がつみ木少なめのお題、赤枠面はつみ木の個数が増えてちょっと難しくなっています。

このゲームはその名の通り「メイクンブレイク」のジュニア版。本家と異なり組み立てるお題が単色なので、組み立て難度が低いという特徴があります。また、本家は1人の組み立て役を交代しますが、ジュニア版は同時組み立ての競争。プレイ中、手を動かしている時間が長く取れます。(本家では人が組み立ててるのをじっと見る楽しさもあります)

本家とジュニア、ゲームの基本は共通ですがお題や流れの違いがあるので、どんな環境で遊ぶかによって選ぶとよさそうです。

説明書には、プレイヤーの年齢差があるときの遊び方として「年少者は黄色枠、年長者は赤枠」「年長者は片手だけで組み立てる」という方法が紹介されています。場合によっては両方を組み合わせてもよさそうです。

その他に私が試してみたのは「2本の小指だけ使って組み立てる」という方法。これでやるとつみ木の向きを変えるだけでもちょっとした工夫が必要になり、頭の使い所が増えました。また、やってる様子に器用さとまじめにやってるバカバカしさとがにじみ出て、お互い見ていて笑える感じになりました。

スピードアクション系のゲームはこうしたアレンジをしやすいので、遊ぶ人同士で工夫するのもおもしろどころです。素早く正確にできると、思わず自然とドヤ顔になりがちなのも楽しいゲームです。

(おわり)