「きらめく財宝」─氷の柱をよく観察して、中に詰まった宝石を手に入れよう─

「きらめく財宝」は、ボード上の氷柱をよーく観察して、氷づけになった宝石を手に入れるゲーム。バラバラーッと宝石が散らばる様子が楽しいです。

ゲームは2~4人でプレイできて、何人で遊ぶときもセット例はこんな感じ。ボードのまん中にある水色の柱のようなものをよく見ると…

こんな様子。氷の柱に見立てて積み上げた水色のリングの中に、宝石が山盛りに詰まっています。この氷づけになった宝石をできるだけたくさん手に入れるのがゲームの目的です。

ゲームはラウンド制で、ラウンドごとに1名の「パパドラゴンにお願い役」(以下「お願い役」)を回していきます。お願い役のプレイヤーは、パパドラゴンのでっかいコマを受け取ります。

ラウンドが始まったらまず、氷の柱をよく観察しましょう。これから氷を上から順に溶かしていきます。一番上のリングを外したところを想像してみてください。どの色の宝石がたくさんこぼれ落ちてくるか、予想します。さまざまな角度からよく見て考えることがポイントです。

続いて、お願い役の左隣のプレイヤーから順に、予想した色の宝石チップを取っていきます。お願い役が最後に取り、残ったチップはそのままにしておきます。

そして、お願い役は一番上のリングを外します。パパドラゴンに炎を吹いてもらうようにお願いして、氷を溶かした設定というわけ。バラバラーッと宝石が転がり落ちてきます。

次は散らばった宝石の確認。出てきた宝石のうち、自分が予想した色のものを手に入れることができます。拾ったら、自分の前にある角の穴に入れておきましょう。誰も選ばなかった宝石は、ボードの穴に落とし込みます。

これでラウンド終了。お願い役を左隣に回して、次のラウンドに移ります。リングの数だけラウンドをおこない、手に入れた宝石の数で競うというわけです。

お願い役は最後に色を予想する点でちょっと不利。ですが、リングの取り方を工夫すれば少しは宝石の散らばり方を少しはコントロールできるかもしれません。サッと取るのではなく、そうっと取ると意外と宝石が落ちてこなかったりします。ちょっとした手先の工夫の余地があるわけです。

また、ボードに空いた穴に転がり落ちた宝石は誰のものにもなりません。穴に落ちる予測は立てづらく、運の要素もありますが、宝石の位置を踏まえた考えどころと言えるかもしれません。

ラウンドが進んで最後のリングを取り、散らばった宝石を分配します。このとき、丸い氷の上にある宝石は誰のものにもなりません。これでゲームは終了ですので、手に入れた宝石の数を確かめましょう……

ボードを外すと、箱の中の角にこれまで入れた宝石が溜まっています。この数で順位を競います。個々に数えてもいいですが、運動会の玉入れのあとのように、全員で「いーち、にーい、さーん…」とコールしながら1つずつ取っていくのもワクワクします。

箱には「5歳から」と書いてあるこのゲーム。個人的には説明書を読んでもおもしろどころの想像が広がりづらかったのですが、子どもが遊ぶ様子を見て急に輝きを放ち始めました。就学前の年齢でも「観察→予想」という流れが、自分の力でできるのが楽しいようです。

選ぼうとしていた色を先に取られてしまうこともある悔しさもちょうどよさそう。予想に反してたくさん宝石が転がり込んでくる嬉しさもあります。そんなやりとりをワイワイ言いながら遊ぶのも楽しいゲームです。

(おわり)