「おさるのジョージ スリーヒントカードゲーム」─3つのヒントをよく聞いてジョージを探そう─

「おさるのジョージ スリーヒントカードゲーム」は、3つのヒントをよく聞き、それを満たすカードを素早く取るカルタタイプのゲーム。聞いたことを覚えて探す必要があるので、普通のカルタよりちょっと難しくて面白いです。

箱の中身は全てカードで、読み札(青)と取り札(赤)が36枚ずつ。読み札には3つの文が書かれていて、それと対応する絵の取り札があるというわけです。

さて、ゲームを始める準備として、まずは取り札を全て広げましょう。

取り札は10cm×7.5cmで、結構立派なサイズ。こうして広げるといろんなジョージがいて、それだけでもう楽しげです。

続いて、読み手を1人決めましょう。読み手となった人は読み札を手に取ります。他の人は取り手として競います。

読み手は読み札を自分だけが見えるように1枚めくり、「1→2→3」の順に読み上げます。取り手はそれを聞いて、同じ内容が描かれている取り札を素早く取りましょう。この流れを繰り返し、取った枚数で競います。

※説明書にもありますが、読み方は3→1→2の順でもオッケー。変化をつけてもよさそうです。

基本的な流れは一般的なカルタと同じです。ただ、カルタは読み札の1文字目を探して取るのに対して、このゲームは全てをよく聞いて探す必要があります。

文が進むごとに注目すべきカードがだんだん絞られていくので、それをよく見て探すのがポイント。上の画像のような感じで意識を向けていく感じです。もちろん他のプレイヤーも狙っているので、わかったら素早く手を伸ばしましょう。

ゲームが進むと、こんな状況にもなります。↓

1文目で取るべき札が確定。さらに言えば「ひこ…」と言われた時点で手を伸ばせます。百人一首を使ったカルタの「決まり字」の概念がこのゲームにもあるわけです。

この要素、あえて説明しなくても子どもは自分で気づいてサッと取れる印象があります。うまく情報処理をすることで有利になるので、普通のカルタよりグッとゲーム性が上がります。

ここからは遊び方のアレンジの話になります。上の写真、キックスケーターに乗っているジョージの取り札は4枚。このように、1文目とマッチする絵は4枚ずつあります。36枚の取り札をバラバラに並べると、小さな子は探すのが大変かもしれません。並べるときに1文目が同じグループの札をまとめておくと、探すのがやさしくなります。

また、「読み手が読むのを1文目だけにする」というルールにすると、正解が4枚あるカルタになります。取れるチャンスを増やしたいときはこうした遊び方もよさそうです。(場合によっては、1人何枚取ってもいいというルールにするのもありかもしれません)

読むのを2文目までにすると、正解が2枚のカルタになりますね。このあたりはそのときのメンバーや状況で調整できそうです。

また、カルタをするときに1つ考えどころになるのは、「誰がが読み手をするか」という点。

小さな子も読み手をしたがる場面はよく見る気がします。読み札に漢字はなく、カタカナにもふりがなが振られているので、ひらがなさえ読めれば読み手に挑戦できるようになっています。

また、読み手は1人がずっとするのではなく、交代でやるのもよいでしょう。その場合はまん中に読み札を伏せ置き、交代で順番が回ってきた読み手は1枚引いて読み…という風にすると進めやすいです。

また、まん中の読み札をめくって隣に出し、プレイヤーは各自それを読んで取り札を早取りする方法もあります。これをすると読み手が不要になるので常に全員がライバル。「聞く」のではなく「読む」になるので、難度レベルがちょっと上がるのもポイントです。(全員がひらがなを読めることは前提になりますね)

他の遊び方として、読み札と取り札が対になることを生かし、神経衰弱的な遊び方も試してみました。自分の番が来たら青(読み札)と赤(取り札)を1枚ずつめくって、合致していたらゲットというわけです。

36枚ずつある全てを使うのは難しいだろう…と思って半分の18枚ずつにしましたが、それでもかなり難しい。ただ、歯が立たないとまではいかず、文と絵の神経衰弱として新鮮なやりごたえがありました。

通常ルールでもひとひねりあるカルタとして楽しめるほか、いろいろとアレンジを考えるのもおもしろどころ。さまざまな楽しみ方ができそうなゲームです。

(おわり)