ゲーム紹介

*個人戦

「ストーリーライン:フェアリーテール」─カードを選び合って物語をつむぐ─

「ストーリーライン:フェアリーテール」は、話を展開させるカードを選び合って、物語をつむいでいくゲーム。発想をいかしつつも、やることはカード選びなので気軽に楽しめます。

3~8人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。手札は5枚ずつで、山札が6つあります。

5枚の手札は、5種類ある山札の「ストーリーカード」から1枚ずつ引いたもの。キャラクター・場所・物品・行動・状態、それぞれを表す内容が描かれています。

さて、ゲームは「ナレーター役」を交代しながらラウンドを進めていきます。ラウンドの最初に、そのラウンドのナレーター役は「ナレーターカード」を山札から1枚引いて読み上げ、場に提示します。

「ナレーターカード」には1~15の番号が振られており、その順番にめくっていくことで物語が展開されていきます。そして必ず、「ストーリーカード」の種類に対応するリボンが挿入されています。上の写真では「キャラクター」。

他のプレイヤーは、キャラクターの「ストーリーカード」を1枚引きます。これで手札にはキャラクターのカードが2枚。そして、展開させたいストーリーを考え、2枚のうちいずれかを場に裏向きで出します。

うーん、きつねと王様、どっちにしよう。ここでは、きつねにすることにしてみましょう。

出されたカードはシャッフルしたあと公開します。そして、ナレーター役はどのカードにするかを決定。ここでは主人公として、「魔神」が採用されました。「やっぱそれだよね!」「こっちの方がいいでしょ!」と、それぞれの感覚の一致や違いに盛り上がるところです。

「魔神」を出したプレイヤーは、選ばれたご褒美に勲章をランダムに1つゲット。裏を見ないでそのまま自分の前に置いておきましょう。これでこのラウンドは終了です。

次のラウンドではナレーター役を交代し、ナレーターカードをめくって公開。他のプレイヤーは手札から選んで……を繰り返してゲームが進んでいきます。

というわけで、勲章を手に入れるためには、どんな話になったらいいかな…と、想像してカードを出していくのがポイント。なるほど感があったり、意外だったりする展開になるカードを出せると、選ばれる確率が上がるかもしれません。

また、「ナレーター役はあの人だから、きっとこういう展開が好きなはず」と、人の好みや気持ちを考えてカード選びに生かすのもいいかもしれません。

15枚目のカードで物語はおしまい。得点計算のため、各自が手に入れた勲章を裏返して確認してみましょう。数字の数はそのまま得点。いくつか特殊効果のある勲章もあるので、計算して順位が決まります。

「ストーリーカード」は5種類が20枚ずつ。「ナレーターカード」も2セットあるので、やるたびに物語の展開が変わって面白そうです。

想像やアイデアのゲームながらも、常にカードという選択肢があるので、そうした発想が苦手な子も楽しめるのがいいところ。得点を競う楽しさもありつつ、みんなでワイワイやれる雰囲気が楽しいゲームです。

(おわり)

「コリドール」─迷路作りの攻防でせめぎ合うチェス風バトル─

「コリドール」は、コマを進めたりフェンスを立てたりしながら、ゴールのマスにたどり着くことを目指すチェス風のゲーム。迷路作りの読み合い攻防に熱くなります。

2人または4人でプレイできて、2人プレイ時のセット例はこんな感じ。9×9マスの手前まん中にあるのが自分のコマ。これを移動させ、一番奥にあるマスのいずれかへたどり着くのがゲームの目的です。

また、10枚ずつ並べてあるのは「フェンス」と呼ばれる木片。ゲーム中に自分のものとして使っていくことができます。

自分の番にできることは2つのうちのいずれか。選択肢の1つ目は、コマの移動。

移動できるマスは、今いるマスの前後左右。のちほど出てくる特別な状況を除いて、斜め移動はできません。

選択肢の2つ目は、フェンスを置くこと。コマはフェンスを越えることができません。

フェンスは必ず2辺にまたがるようにして置きます。また、コマがゴールに向かう道が完全に断たれる置き方はできません。

基本的なルールはこれだけ。こうして順番に、コマを進めたりフェンスを立てたりしながらゲームは進行。ルールがシンプルなだけに、初めてプレイしたときには「一体どんなことが起きるんだ……?」という手探り感があった。そして、やっていくうちに「そうか、なるほど!」という発見が次々にあるのが楽しい。

コマ同士が隣接している場合は特別ルール。相手のコマを飛び越えて2マス進めます。

進む方向のマスにコマがいても、その後ろにフェンスがある場合は飛び越えられません。その代わり、斜めのマスに進むことができます。こうした特別な移動ルールも有利に利用していきましょう。

チェスや本将棋は深遠な分、面白さの醍醐味に至るまで十分な経験が必要でしょう。それに対して、このゲームは初めてでもそれなりの見通しを立てやすい。だからと言って簡単ではなく、「あっ、そうなるのか!」という発見が次々にあるのがいきなり楽しい。

例えば「ゴールへの道が完全に断たれるフェンスの置き方はできない」というルール。これは「1マスでも道がつながっていればいい」と言い換えられます。相手を邪魔したり、自分を有利にしたりする「いい手」を思いつくと、小躍りしたくなります。

こうして先に一番奥のマスに着いたプレイヤーが勝ち。やっていくうちに「あと5マスでゴールだぞ。あ、相手はあと4マスか…。いや、ここにフェンス置くと3マス遠回りさせられるから…」など、読めることが増えていく。状況を把握して先を見通して考えるのがポイント。

でも一筋縄ではなく「待てよ、ここにフェンス置かれたら5マスも遠回りさせられるぞ…」と、相手の視点に立って考えることも必要になってきます。「いや、先にここを塞いでおけば…」と、やっていくうちに攻防の幅が広がり、上達を実感しやすいのも嬉しい。

「今の状況の次」を考えるうちに慣れてきて、「次の次」「次の次の次…」と、想像が深まっていくのが楽しい。最初の手持ちフェンスの数を調整すれば、簡単にハンデをつけられるのもいい。見通しのよさが程よく、熟練に至らずとも論理的な思考の面白さが味わえるゲームです。

(おわり)

「ウボンゴミニ」─タイルぴったり早並べ競争─

「ウボンゴミニ」は、お題カードにタイルをぴったり重ねて並べる、パズル早解き競争のゲーム。頭も手先もフル回転です。

基本ルールでは2~4人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。各プレイヤーにはパズルのタイルが8枚配られます。まん中に積んであるのが「お題カード」です。

ゲームはラウンド制。ラウンドの最初に、各プレイヤーは「お題カード」を1枚引きます。そしてスタートの合図で裏返しにします。ここからは先はスピード競争です。

一番を目指してするのは、「お題カード」のマスがぴったり埋まるように、タイルを3枚並べること。タイルを乗せたりどかしたり、手先を素早く動かしましょう。

タイルは両面使えるので、まずはいろいろ試行錯誤。慣れてくると、きれいに埋まる並べ方の見通しがパーッと浮かんでくる瞬間もあって楽しい。逆に、ダメだと思ったときはリセットする気持ちの切り替えもポイントです。

一番にマスを埋められたら「ウボンゴ!」と叫びます。続いて20まで声に出してカウントアップ。他のプレイヤーは20になるまでにパズルの完成を目指して頑張りましょう。

カウントが終わったら得点精算。パズルを完成できたプレイヤーは1点獲得。自分の「お題カード」を得点の目印として手に入れます。完成できなかったプレイヤーがいたら、その人の「お題カード」は「ウボンゴ!」と叫んだプレイヤーに渡しましょう。

これを8ラウンドおこない、最終的な得点で競います。

難しそう…と思うかもしれませんが、パズルの解き方は全ての「お題カード」に3通り以上あるそうなので、割となんとかなります。

スピード競争のゲームは実力差・年齢差がはっきり出る場合もありますが、これはそれほどではない方かも。また、全員が並行してできるタイプなので、説明書ルールの勝負に入る前に、個人練習の時間が取りやすいのもいい。

「お題カード」は両面印刷で、AとBの問題があります。先の例で紹介したのはA面で、埋めるのに必要なピースは3枚。B面は4枚必要となって難度が上がります。

もちろんプレイヤー全員で揃えてもいいですが、ハンデをつけるにも役立つ。また、8枚のピースのうち黄色は使わなくても全てのお題が解けるようになっているので、ここでも難度調整ができます。もちろん「うまい人は○秒遅れでスタート」という方法もあり。

さまざまな形で調整できて柔軟性が高いです。シンプルなルールで、時間に追われて頭と手先をフル稼働させるのが楽しいゲームです。

(おわり)

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