ゲーム紹介

#思考・戦略

「わたしはだあれ?」─視覚・記憶・コミュニケーションの動物絵あわせ─

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「わたしはだあれ?」は、カードをよく見て探したり、質問をやりとりしたりして、動物を探すゲーム。特に小さな子にとって、視覚・記憶・言葉をさまざまに使いながら楽しむのにぴったりなゲームです。

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箱の中身は全てカード。裏が緑色のは「動物カード」で、それぞれ違った動物が描かれています。裏が青のは「子供カード」で、「動物カード」に対応する動物の衣装を着た子供が描かれています。16枚ずつで、全部で32枚となります。

説明書に載っている遊び方は2種類。セットの仕方は共通で、「動物カード」は裏向きの山札、「子供カード」は全て表向きに広げて並べます。

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ゲーム1は、スピード勝負のカードあわせ。1枚ずつ配られた「動物カード」の手札と同じ動物の「子供カード」を場から探し、見つけたらゲット。すぐに山札から次の「動物カード」を1枚取って手札とし、どんどんこれを繰り返します。大人からするとゲームと言えるか疑問かもしれませんが、これはまあ練習みたいなもの。

それでも、小さな子にとってはよく見て素早く探すのがポイント。また、絵あわせとは言っても、片方が「動物そのもの」であるのに対し、もう一方は「動物の衣装を着た子供」。全く同じ絵ではないところがこのゲームの特徴でしょう。「絵は違っていても意味は同じ」という認識をする練習になるわけです。

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また、筆者のアレンジですが、全てのカードを裏向きに広げてトランプの神経衰弱のように遊ぶこともできます。

当然ながら、見たことを覚えておくことがポイント。トランプと違って数字ではなく絵であること、また、組み合わせは必ず緑と青のカード同士になるのもヒントになることから、初めて神経衰弱を遊ぶ小さな子にもちょうどよさそうです。

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ゲーム2は、質問と回答をやりとりして探している動物がどれなのかを推理するコミュニケーションのゲーム。「答え役」は動物カードを1枚めくって自分だけが見えるように持ち、「質問役」はそれがどの動物を当てるべく、質問をします。

質問の仕方は、「はい」か「いいえ」で答えられるものに限られます。「しっぽの長さはどれくらいですか?」は聞けませんが、「しっぽは長いですか?」ならオッケー。ルールに適う言い方で、言葉をやりとりするのがポイントです。

また、やりとりの中で蓄積される情報を覚えておくのもポイント。「しっぽが長い」「肉食ではない」「小さい」ということは……と、明かされた情報をまとめて推理したり、それを踏まえてさらに絞り込むような質問することも重要です。

質問を繰り返す中、どの動物なのかわかった「質問役」は答えを発表し、正解なら1点獲得。「答え役」を交代してゲームを進めます。

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説明書には「答え役」は「はい」か「いいえ」で答えるように書いてあるのですが、やってみると「どちらとも言えません」「わかりません」と言いたくなる質問も出てくるので、私がやるときはこの2つの答えもオッケーにしています。ヒツジは大きい?ハリネズミは夜行性?といった場合です。

どの答えにするにしろ、「答え役」は聞かれた質問に対して適切に答えることが必要。ただ、実際のゲームでは「かわいいですか?」など、主観にかかわる質問が出ることもあります。答えが明らかになったあとに「えー、ブタってかわいい?」「いやいや、かわいいって!」と、感じ方の違いを知り合う機会が生まれることがあるのもおもしろどころ。

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絵柄がかわいく、カードが厚くてかなりしっかりしていることからも、小さな子ども向けとしてデザインされているのがよくわかります。とてもシンプルながら、いろいろな遊び方ができるゲームです。

(おわり)

「ラ・ボカ」─協力して2人同時にお題を完成させるブロックパズル─

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「ラ・ボカ」は、ペアの相手と協力しながら、お題カード通りに素早くブロックを積むゲーム。お互いの都合を伝え合ってうまくやらないと、お題をクリアできないんです。

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3~6人でプレイできて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。各プレイヤーに配られた大きい方のタイルは、自分の色を表しています。裏向きになっている小さいタイルは他のプレイヤーの色が1枚ずつ配られたもので、シャッフルして裏向きに置いておきます。

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自分の番では、まず小さいタイルを1枚めくります。ここでは向かいに座っているプレイヤーである緑が出ました。このラウンドでのペアの相手は緑のプレイヤーです。

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さあ、パズル開始。タイマーをスタートさせたら急いでするべきことは、ボードに1枚立てた「お題カード」と同じように積み木を積むこと。ボード中央の4×4のマスの中に並べます。真横から見た時に同じになっていればいいので、奥行きにズレがあってもオッケー。

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「お題カード」には上下に2種類の問題が載っています。いずれかを上にしてボードに立て、それを揃えるのがミッション。ただしこのカード、両面に別々のお題が載っています。つまり、対面にいるペアの相手は自分のお題とは別の積み方をしないといけないわけです。

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さて、カチャカチャ積みはじめて、お題を完成させた様子はこんな感じ。カードをよく見て、パズルを解くように考える必要があります。

では、このままぐるっと反対に回っていき、ペアの相手側の視点になってみます。

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こうなっていればオッケー。自分のことだけではなく、相手の視点も意識するのが重要です。2人とも完成させたら、タイマーを止めます。

当然ながら、完成させるには言葉のやりとりが必要。「ここ、水色いるんだけど!」「じゃあ縦向きに置いたらどう?」と、必要な条件を伝え合って、同時に満たす並べ方を見つけるのがおもしろどころ。もどかしくもありますが、うまく伝わったときに「よしっ!」となるのが嬉しい。

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斜め上から見るとこんな感じ。10個の積み木は全て使い切るというルールがあるので、お題の両側ともに見えていない茶色は、どこかしらに埋め込む必要があるわけです。こうしたところでも、コミュニケーションと立体パズルの同時進行がポイントになってきます。

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完成した時点で止めたタイマーの経過時間によって、2人とも得点をゲット。短いほど高得点で、2分を超えると0点になってしまいます。手も口も素早く動かすのが高得点への道でしょう。

順番に回していき、全員の小さなタイルが表向きになったらゲーム終了。全員が全員と2回ずつペアになっているはずです。各自得点を合計して、順位を競います。15秒以内だと10点もらえるけど、そんなのできるんだろうか?

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先ほどの「お題カード」はバックが淡い色で、まだ簡単な方。濃い方のカードを使う場合は、赤の積み木を加えてパズルの難度がアップ。11個の積み木を使い切って、両面のお題を完成させなくてはいけません。

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「相手の条件を満たしながら、自分のするべきことを達成する」って、生きてく上で誰かと何かをするときに、ほとんどついてまわるもの。そんな人生の重要な要素に、ここまであからさまに直結してるゲームってあまりない。

自分のことばかりでなく、「相手の都合も考える」ということがシステムに組み込まれている。こういうことを明確に経験するって、特に他者意識がまだ育ってないこどもにとっては新鮮なんじゃないだろうか。うまくいかなくてタイムオーバーになっちゃうときもありつつ、素早く積んで完成できたときの爽快感が気持ちいいゲームです。

(おわり)

「ウォッチャ」─発想や言葉が引き出される、不思議な絵のしりとり─

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「ウォッチャ」は、不思議な絵のカードを使って早い者勝ちのしりとりをするゲーム。絵からたくさんの言葉をどんどんイメージしていくのが、もどかしくて楽しいゲームです。

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箱の中身のメインは40枚のカード。どのカードにも、なんとも言えない不思議な絵が描かれています。しりとりをするために、このゲームでは絵からいろいろな言葉を思い浮かべることがポイントになってくるので、まずはその練習をしましょう。

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練習その1はこのカード。描かれているものはそのまま言葉にして使ってオッケー。「ふすま」「スイカ」「皿」「ちゃぶ台」「塩」「空」「山」…といったあたりはすぐに浮かんでくるでしょう。

ただ、「ちゃぶ台」をよく見ると、「どら焼き」にも見えてくる。ということは、間に挟まっているのは「あんこ」。右上の赤い丸は普通に見れば「太陽」でしょうが、よく見ると黒い点があるので「リンゴ」にも見えてきます。こうして、さまざまな物の見方をしていくことがポイント。地面は「畳」のようでもありますが、「草原」にも見えなくもない…ですが「ん」で終わるのでしりとりには使えませんね。

また、言葉として挙げるのは連想でもオッケー。ふすまが笑っているようにも見えるので「笑顔」「スマイル」もありでしょう。「夏休み」「おやつ」もいいんじゃないでしょうか。直接見えないものでも、発想を広げると言葉がさらに増えていきます。こんな感じで、たくさんの言葉が広がっていきます。

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練習その2はこのカード。「顔」「口」「鼻」「あくび」「ビル」「電柱」「うがい」「のどちんこ」。「のどちんこ」の正式な名前は「口蓋垂(こうがいすい)」。おっ、さっきのカードの「あんこ」と「口蓋垂」がつながって、しりとり成立です。自分の持っている語彙を絞り出すのもポイントでしょう。

という風に、どんどん言葉を見つけてしりとりをしていきます。

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さて、ここからがゲーム本番。2~6人でできて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。各プレイヤーにはカラーキューブが4つずつ配られます。ゲームが始まったら、チェーンエリアの横にあるカードとしりとりでつなげるカードを全員共通のカードの中から見つけましょう。

自分の番というものはなく、常に早いもの勝ち。つながるカードを見つけたら「ウォッチャ!」とコールしましょう。

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ここでは、青のプレイヤーが最初のカードを「太陽」とした上で、全員共通のカードから「ウマ」として並べました。置いたカードの上には自分のカラーキューブを置きます。自分のキューブを最初に全て置いたプレイヤーが勝ち、というわけです。

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全員共通ゾーンには山札から新しいカードを補充しましょう。あっ、「ウマ」のあとに「マトリョーシカ」ですぐにつなげられますね。

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続いて赤のプレイヤーが「カッパ」を置きました。ここまで続いてきたカード、よく見ると「ウマ」のカードの車の上にはパトライトらしきものもあって、「パトカー」にも見えるような気もします。この場合、「カッパ」のあとに「パトカー」とつなげて再利用することもできます。青いキューブは青のプレイヤーに戻すので、邪魔することもできるわけです。

ただ、青のプレイヤーは納得いきません。この車、本当にパトカーに見えるでしょうか?

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こういうときは「異議あり!」と異議申し立てができます。この場合、パトカーと言ったプレイヤー以外が、「せーの!」で指を上または下向きに出して、オッケーを意味する上向きが過半数なら採用です。不満がある場合は申し立てて、他の人の意見を聞けるというわけです。

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こうして阻止や協議を時には入れながら、誰かがキューブを全て置くまで続けます。絵を見て発想を広げ、自分の中にある言葉を引っ張り出してくるのが楽しいこのゲーム。こどもとするときは、競うルールにせず「これとこれがつながるねー」と、発想やコミュニケーションの道具にするだけでも面白そうです。

(おわり)

「チームプレイ」─カードを送り合ってチームプレイを成功させよう!─

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「チームプレイ」は、手札で役をそろえて得点を集めるゲーム。その名の通り、ペアの相手とのチームプレイがポイントになってきます。

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箱の中身は全てカード。手札となる「数字カード」は赤と青の1~8で、どれも4枚ずつあります。

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こちらは「役カード」。46枚あって、描かれている内容が全て異なります。各カードの下部には1~6の数字が載っていて、その役をそろえたときにもらえる得点となっています。

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役の内容は、記号や数字で表現されています。上の写真で言うと、右の役カードの意味は、「赤のカードで5連続の数字をそろえる」というもの。これはそろえるのが難しいので6点です。

まん中の役カードの記号は黒で描かれていますが、これは「色は問わないよ」という意味。このカードの場合は「色はなんでもいいから同じ数字を4枚そろえる」という役。

左の役カードはギザギザ線が描かれていて、これは「割り切れない数(=奇数)」という意味。このカードの場合は「赤か青で色をそろえて、奇数を4枚そろえる」という役。

役をそろえるためには、記号で表示された説明を理解しなくてはいけません。箱には8歳からとなっていますが、抽象化された意味を読み解いて手札をそろえていくことが必要になるわけです。

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さて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。向き合っているプレイヤー同士はチームです。順番の優位性を吸収するため、最初の手札の枚数が違います。

ゲームの目的は、手札に「各プレイヤー専用の役カード」か「全員共通の役カード」をそろえて得点を取ること。同じチームの得点は合算されます。

さて、自分の番にできることは3種類。これらのアクションは、好きな順番でおこなうことができます。

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「アクションA」は必須で「数字カードを2枚引くこと」。数字カードの山札から2枚取ってもいいし、常に3枚めくられている場の数字カードを取ってもオッケー。1枚ずつ組み合わせることもできます。ただし、手札が7枚以上あるときには、自分の番の最初に6枚になるように捨てなくてはならないので貯め込み続けるわけにもいきません。

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「アクションB」は任意で回数制限なしの「役の達成」。役カードと同じようにそろえた手札を公開して捨て札とし、その役カードを手に入れます。手に入れた役カードは裏向きにしておき、役カードの山札から新しい役カードを補充します。

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「アクションC」は任意で「チームメイトに手札を1~2枚裏向きで渡す」。何をあげればいいかを考えて渡すのが勝利への道。このゲーム一番のおもしろどころでしょうが、話し合いはルールで禁止されているので、あくまでそれまでの動向を踏まえて考えなければいけません。

チームメイトがどんな数字カードを引いていたか、どんなカードをさっきもらったか…などなど、選択のヒントになる情報はいろいろあるので、よく覚えておいて考えることがポイント。

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いずれかのチームが役カードを8枚達成したら、そこから各プレイヤーの番を一周させてゲーム終了。チームごとに役の得点を計算して勝敗を決めます。

既に使われた数字カードを覚えておいたり、敵チームの動向を見たりすることも重要。場全体に対して注意を払い続けるのは難しいですが、その分、チームメイトとのカードの送り合いで通じ合えたときはうれしい。まさにチームプレイの楽しさが味わえるゲームです。

(おわり)

「ブロックス」─エリア取りのせめぎ合いにじりじりするブロック並べ─

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「ブロックス」は、ボードにできるだけたくさんのピースを置いていくことを競うゲーム。ルールはかなり簡単ですが、どうやったら勝てるのかを考えるのは奥深いです。

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2~4人でプレイできて、何人でもセット例はこんな感じ。ただ、4人でするのが一番面白いとの評判なので、4人プレイでの想定で説明していきます。

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各プレイヤーには同じ色のピースが21個配られます。どの色もピース構成は同じなので、条件は平等。ピースはマスのつながりで構成されていて、1~5マスのものがあります。

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さて、ゲーム開始。自分に番にするのは、ピースを1つ置くということ。ゲームを通して、ずっとそれだけです。やることはこの上なくシンプル。

最初の1周目は、ボードの隅のいずれかを埋めるようにピースを置きます。ボードの線はピースのみぞにカシャッとはまり、置いたらずれることはなく、扱いやすくできています。

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2周目以降にピースを置くときは、自分がこれまで置いたピースと角が接するように置かなくてはいけません。辺がくっついていたり、どれとも離れていたりしてはダメ。角と角がくっつくように並べる必要があります。置き方のルールに例外はなく、本当にたったのこれだけ。

ルールはシンプルですが、他の色もどんどん並べられていくので、思うように並べていけないこともしばしば。相手の動向を踏まえながら、どうすればたくさんのピースを置けるか考えるのがポイント。

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他の色のブロックをまたぐような形でも、角同士が接していればもちろんオッケー。隙を突いて置けるエリアを広げていくのもこのゲームで勝つためのポイントの1つ。

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空きスペースに無駄なく大きなピースをはめ込める瞬間も気持ちいい。盤面と手持ちのピースをよく観察することがまず大事。そして、先の展開まで想像して考えられると、グッと有利に進められるでしょう。

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また、1マスのピースが1つだけあるのもポイント。これが命綱になって、ピースをつないでいけるきっかけになることもあります。とっておきのピースを、どのタイミングでどう使うか考えることも重要です。

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こうして順番に続けていくと、そのうちピースが置けなくなります。全員が置けなくなったら、スコアの計算。残っているピースのマスの数の分、マイナス点となります。上の写真の場合、4+5+5+5で、マイナス19点。ピースの数そのものは関係ないわけです。

こうしてスコアを比べて順位を着けます。もちろん、全て置けたら0点で優勝です。

説明書には2人対戦のために1人が2色担当するルールも載っていますが、2人対戦専用に作られた「ブロックスデュオ」という派生品もあります。2色担当ルールは変則的なので、2人で遊ぶときには「デュオ」のルールで遊ぶ方が楽しいようです。

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けれども「デュオ」は既に生産中止で入手困難。でも、上の写真のようにボードを14×14に区切るとデュオ版と同じ広さに。ピース構成は同じなので、「デュオ」と同じゲーム性で2人で遊べます。

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最初に置くのは隅ではなく、黒い目印をつけたところ。そこから先のルールは全く同じ。敵プレイヤーが1人である分、攻守のせめぎ合いがよりシビアになるように感じます。

2人でも4人でも、ルールはこの上なく簡単。ただし、どう考えればいいのか自分なりに見通しを立てるのはなかなか難しい。やるたびにいろいろな戦術を試して試行錯誤したくなるのがおもしろどころ。

今度はこうしてみよう…よし、うまくいったぞ…いや、あっちの方がよかったかも?……と、一喜一憂するのが楽しいゲームです。

(おわり)

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