「マインクラフト エクスプローラーズ」─モブがはびこる前にアイテムを見つけ出す協力型─
「マインクラフト エクスプローラーズ」は、マイクラの世界を探検し、モブがはびこる前に指定されたアイテムを探す協力型のゲームです。多々ある行動の選択肢から何をすればよいのか相談するのが楽しく、探検気分が盛り上がります。
箱の中身は全てカードで、ゲームの準備はこんな感じです。↓
このうち、準備で特に注意するのはモブカードの山札です。
最下部を4枚抜き出してそこに「ゲームオーバーカード」を加え、シャッフルして再び最下部に戻します。つまり、最後の5枚のうちどれかがこのカード。ゲーム中、モブ山札がどんどんなくなっていき、ゲームオーバーカードが出てきたらミッション失敗。そうなる前に、規定数のチェストに指定アイテムを収納することがゲームの目的です。
チェストカードはたくさんある中からランダムに引いて場に出します。出す枚数によって難易度調整ができ、写真の6枚は「ふつう」。表示のアイテムを手に入れ、各チェストに収納していくのがプレイヤーの使命です。
さて、ゲームを始めていきましょう。手番制で進めていき、自分の番になったら6枚の「肉カード」と1枚の「夜カード」を受け取ります。
このうち肉カードはアクションをするためのコストとして支払うもの。アクションは4種類ありますが、まずはアイテムを手に入れるべく「探検」をしてみましょう。
探検では場の風景カードから1枚選び、その左上に表記の肉を支払います。ここでは下列左側のカードを選ぶことにました。
支払うのは肉4枚。お肉を食べて探検完了、風景カードをめくって獲得します。
出てきたのは金の剣。これには複数の使いみちがあります。1つは「収納」のアクションでチェストに入れること。
1肉を払って収納アクションをすると、獲得アイテムをチェストに収納できます。今回は剣が指定のチェストがあるので早速そこに入れてもいいかもしれません。
ただ、剣には別の使い方もあります。それは「戦闘」のアクションです。
戦闘アクションでは場にいるモブを退治します。コストとしてモブカード表記分の肉を払いますが、代わりに剣を使うこともできます。剣は収納もしたいけど、モブ退治にも頼もしい…というわけで、手に入れたアイテムの使いどころを考えるのもポイントです。
最後に紹介する4つ目のアクションは「新発見」。
1肉を払うと場の風景カードが5枚になるように山札から補充できます。ただ、今はまだ4枚あるのでこれをするタイミングではなさそうです。よい機会を見極めて、新たな風景カードを場に出すとよいでしょう。
さて、こんな風にアクションを組み合わせておこなううち、使える肉がなくなったら手番の最後に強制で夜カードを使います。ここでするのは「場に出てないモブが新たに1種類出てくるまでモブ山札をめくり続ける」ということ。
写真の場面、ゾンビが場にいるところで出てきたモブはゾンビ。さらにめくらないとならないわけです。
続いてはクモが出てきたので、これで手番終了。肉と夜のカードを次のプレイヤーに渡して手番交代です。
モブは全部で6種類。つまり、モブが場に6種類いるときにモブ山札をめくることになったらずっとめくり続けなくてはならず、それはすなわちゲームオーバーを意味します。4~5種類でもなかなかきついはず。このことからも戦闘でモブを退治する重要性がわかるでしょう。
ただ、あくまで目的はアイテムを集めて収納すること。モブ退治に気を取られるとアイテムが集まりません。でも、アイテム集めに集中するとモブがどんどん出てきて……。バランスを取るのは意外と難しく、成功を目指す戦略を立てるのが面白いです。
収納のノルマは、「場のチェストのうち1つ以外を全てアイテムで満たすこと」です。
写真のような状態になったら見事成功。そうなる前にモブ山札がどんどん減っていき…
ゲームオーバーカードが出てきたら失敗。実際にプレイしたところ、モブ山札の減る速度は想像以上に早く、みんなで「これ……やばくないか!?」と、かなりあせりました。
成功させるためには、アクションの多様な選択肢の中から状況にあったものを選ぶ必要があります。ちゃんと考えないと決してクリアできないようになっていて、ゲーム構成に感心させられました。また、このゲームは協力型なので手番プレイヤー以外も含めて相談し、一緒に考えていけるのが楽しいところです。
カードの内容はどれもデジタルゲームのマインクラフトに登場するものばかりで、ファンはより盛り上がるはず。ちなみに私は本家マイクラはほとんど遊んだことがありませんが、それを知らずとも全く問題なくかなり楽しめました。しっかりと戦略を立てる面白さと運のドキドキ感、その両方が味わえる楽しいゲームです。
(おわり)