「フォトフィッシュ」─素早く魚を見つけてカシャ!っと撮影─
「フォトフィッシュ」は、指定された魚を水槽から見つけて素早く写真を撮るゲーム。観察とスピードがポイントです。得点のルールや難易度調整など、小さな子も楽しめる工夫が散りばめられているのも特徴です。
ゲームは2~4人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じです。
各プレイヤーに配られるのは、まず大きな水槽ボード。中には魚が泳いでいて、ここから指定の魚を見つけるのがゲームの目的です。
水槽には黄色いカメラを乗せておきましょう。また、それぞれに配られる魚の頭としっぽのタイルをくっつけて、水槽の上に置いておきます。うまく魚を見つけると、これがどんどん大きくなっていきます。
さて、いよいよゲーム開始。まずは誰かが2個のさいころを振りましょう。
ここで出たのは青と赤の魚。これは「自分の水槽から青と赤の魚を見つけて、写真を撮ってね」という意味。手番はなく、素早く見つけることを目指します。
どこかなどこかな…と、水槽の上でカメラをすべらせて探します。見つけたらカメラの窓からその魚が見えるように置いて、「カシャッ!」と言いましょう。
素早さ勝負ではありますが、全員見つけるまで待ってあげることになっているのもポイントです。
全員見つけたら、最初の人はストックから「長い体タイル」、そのほかの人は「短い体タイル」を取って、自分の魚の間に挟みます。
こうして魚を長くしていくわけです。「最初に目標を達成した人が得点」というゲームはいろいろあって、その人だけが得点という場合が多いです。(「ナインタイル」「リングディング」など)
その点このゲームは、あとからでも達成すればタイルをもらえます。タイルの大きさが違うので、ルールの本質は「最初の人だけ得点」タイプと同じではあるのですが「遅くなってもできたからもらえる」というのは特に小さな子がゲームを続ける気持ちの後押しになりそうです。
説明書には「間違っていた人は、もう一度正しい魚を探してください。他の人が手伝ってあげてもいいでしょう。」とまで書いてあります。とにかくおいてけぼりを作らない、というわけです。
ここまで終わったらさいころ振りを交代して同様に続け、誰かが魚を水槽の横幅以上に伸ばしたらゲームがおしまい。その人が優勝です。
これがゲームの流れですが、難易度調整ができるのもこの作品の特徴です。
まずは個別に配られる水槽ボード。これは両面になっていて、反対側は魚がより多く泳いでいます。魚を探すときは「さいころで出た魚だけが見えるようにカメラを動かす」というルールです。魚が多いと余計なものも入りがちなので難しくなっているわけです。
また、カメラでも難易度調整ができます。
赤いカメラは6マス分が見えるようになっています。こちらも余計な魚が入ってしまいやすいので難度アップ。また、カメラを90度回転させないと正しい魚が入らない場合もあるので、その点でもより難しくなっています。
繰り返し遊ぶ中、難度調整でステップアップしていけるのも特徴。水槽やカメラは個別に配るものなので、遊ぶメンバーの経験や年齢に差があるときはそこで調節することもできるわけです。
説明書には、ラウンドごとに水槽を隣に回して交換しながら遊ぶアレンジも載っています。魚の位置はそれぞれ違うので、ここでもやりごたえアップ。さいころを振ってカメラで魚探しというアクション本来の楽しさに加えて、いろいろな工夫がされているのが特徴のゲームです。
(おわり)