「ドリーマツリー ポケット」─全てのタイルを並べて大きな木を作ろう─
「ドリーマツリー ポケット」は、幹や枝のタイルを正しくつなげていき、全てのタイルを使い切って大きな木を作るパズル的なゲーム。ルールはとってもシンプルですが成功は意外と難しく、よく考えて並べるのが楽しいです。
箱を開けるとまずこんな感じ↓
下部のゴムを外すと四方に開くのがちょっと新鮮。巾着袋が入っているので、その中身をまずは全て出しましょう。
そこにはこんな感じのタイルが54枚。木の幹や枝が描かれています。これらを全て使い切って大きな木にするのがゲームの目的です。まずはこの中から、木のうろにいるフクロウのタイルを2枚見つけてつなげましょう。
こんな感じです。自分の番ですることは、タイルを1枚選んでここにつなげていくことです。
これでオッケー。次の人に交代です。
今度は横に枝を伸ばしていきました。ただ、つなげてはいけない並べ方もあります。
一度細くなった枝を再び太くするようなつなげ方はNG。本物の木の枝ぶりにあわせるように考えるとこれがNGなのは自然ですね。また、次のように並べることもできません。
一部の枝が宙ぶらりんになるのはNG。幹から枝を成長させていくというイメージからすると、これも自然なルールだと思います。では上の写真のようなタイルはどうやって置けばいいかと言うと…
こんな感じです。宙ぶらりんにならないような場所を作ってから置く、というわけです。このあたり、やってみるとわかるのですが案外難しいんです。
この記事を書くために写真を撮りながら並べていったのですが、以下のような状態になってしまいました。
こうなったらもうアウト。中太の枝タイルがあるのに、もうそれをつなげる場所がありません。遊び方そのものは簡単ですが、適当にやっているとすぐにこうした状況に陥ります。こう見えてかなりしっかり考えさせられるゲームなんです。
私も初プレイ時は遊んでいく中で「見た目はかわいいけど、これは油断できないやつだぞ……!」と驚かされました。枝のタイプで分類したり、先の展開を想像してつなげていったりしないと全てのタイルを使い切ることができません。
さっきの行き詰まりからちょっと巻き戻し、ちゃんと考えてやってみたのですが7枚も余ってしまいました。実はこのゲームには何回か挑戦しているのですが、まだ成功したことがありません…。
このゲームを店内で遊んだお客様の中には成功させた方も何組かいらっしゃるのですが、みんなで知恵を絞って熟考の末…という感じでした。箱には1~6人でプレイできると表記があり、何人かで話し合いながら挑戦するのは発見があってよさそうです。
リスが駆け回っていたり、色づかいが落ち着いていたりと、癒やしの雰囲気漂いますがいざやってみるとなかなかの手応え。もちろん、1人でじっくり向き合って楽しむのもいいと思います。
タイルは固く、ほどよい厚みもあって手にした感触もいい感じ。モノとしての魅力もポイントの1つです。
成功は難しいのですが、毎回どんな風に伸びるかは自然と違っていくので、それを眺めるのも楽しいです。説明書によるとタイルを使い切って木を完成させるパターンは100通り以上あるとのこと。そんなにあるならできるはず…と思うのですが、一筋縄ではいきません。
絵本に出てくる木を自由に描くような楽しさもありつつ、手応えのあるパズルとしての面白さもしっかり。のんびりでも、がっつり考えても楽しいゲームです。
(おわり)