「ピクテル」─イラストカードで伝われこの思い─
いきなりですが、これは何を表しているでしょう?
お風呂、ですよね。たぶんわかってもらえましたよね。これはさすがに伝わるのではないかと思います。
この絵、よく見ると、周囲に透明な線のようなものがあるのがわかります。
このお風呂の図は、3枚のカードを組み合わせて作ったものだったんです。
というわけで、「ピクテル」は、こうしてカードを使ってお題を伝え合うゲームです。
中身はこうしたカードが60枚。まん中の緑のカードはおどけたポーズをとる人。ただ、左の青いカードは、鉛筆にも家にも牛乳パックにも見えるのではないでしょうか。想像を働かせたり、機転を利かせたりしてお題を作るのがポイントになります。
中身のセット例はこんな感じ。カードをドーナツ状に並べ、まん中の部分でお題を作っていきます。
4~6人で楽しむときのルールは、1人がお題を決める人、1人がお題の絵を作る人、残りの人が回答者となり、順番に役割を回していきます。
まず、お題を作る人はサイコロを振ってお題のジャンルを決めます。12種類のジャンルのうちいずれかに決まったら、それに合ったお題を考え、箱裏の「お題記入エリア」に書き、絵を作る人だけに見せます。
今回はジャンルが「スポーツ」に決まったとしましょう。それを表現するようにカードを組み合わせていきます。
例えばこんな感じ。回答者は絵が完成する前でも、早い者勝ちで答えを言っていきます。間違えてもペナルティはないので、よく見て想像を働かせながらどんどん答えるのが得点への道。
正解した回答者は1点、絵を作った人もわかりやすく作れたということで1点、お題を決めた人もちゃんと表現できるお題を設定できたということで1点を得ます。3者の間で通じ合ったごほうび、とも言えるでしょう。
ちなみに先ほどの写真で想定したお題は「野球」。それなりに苦労して作ったので、わかってくれていたら嬉しいです。
もう1つ例題、ジャンルは「職業」でいってみましょう。
こちらもがんばって作ったつもりですが、わかってもらえるかは自分でも心配な出来ばえ。60枚あるとは言え、いざお題が決まると使えそうなカードは限られてくるので、絵を作る担当はカードを並べたり重ねたりと工夫のしどころ。誰も回答できなかったときは、お題を決めた人が絵の作成のサポートをしてもよいことになっています。
得点を競うので、ルール上、プレイヤー同士は基本的にライバル。ただ、実際にすることは意図の伝達・表現・解釈なので、協力ゲームっぽくもあるのがおもしろどころです。(ちなみにかなり自信がないのですが、上の写真の答えは「警察官」でした)
(おわり)