「コロレット」─どう選ぶかが悩ましい、おんなじ色のカメレオン集め─

「コロレット」は、高得点を得るべく同じ色のカメレオンをたくさん集めるゲーム。選択肢はシンプルにもかかわらず、あれこれ考えるのが悩ましいゲームです。

箱の中身はカードのみ。7色のカメレオンのカードが9枚ずつ、何色にでもカウントできるジョーカーカメレオンが3枚。そのほか、無条件に2点となるカードが10枚です。

これらのカードを、高得点になるように集めていくのがゲームの目的。ゲームの流れはちょっと置いておいて、得点のルールを先に確認しましょう。

ゲームの終了時に、こんな風にカードを集めたとします。同じ色のカードは、左から6枚・4枚・3枚・2枚・1枚。それとは別に、ジョーカーが1枚と、2点カードが2枚という例です。

さて、点数のルールですが、プレイヤーそれぞれに配られる計算表を参照しましょう。同じ色のカードの枚数によって、点数が違っています。多く集めるほど、点数の増え方が加速しているのが1つめのポイントです。

もう1つのポイントは、多く集めた色の上位3つはプラス点となり、それ以下の色についてはマイナス点になるということです。

さっきの例で計算すると、赤字のプラス点と青字のマイナス点を合計して、42点。ゲームの説明をするときには、「同じ色のなかよしカメレオンをできるだけたくさん集めるゲームです。でも、4色以上集めるとケンカしちゃうらしくてマイナス点になっちゃうから気をつけてね」といった感じで話しています。

と、ここまでが点数のルール。では4人プレイ時の実際の流れに沿って見ていきましょう。

まず、プレイヤーの人数と同じ4色のカメレオン1枚ずつ取り除きます。残りは山札としてカードを全て重ね、下から15枚取ったところに「最終ラウンドカード」を挟んで準備をします。

さて、ゲームは2~5人で遊べて、4人プレイでのセット例はこんな感じ。

場に4枚あるのは「列カード」。これらの隣にこれからカードを並べていきますが、それぞれ最大3枚まで並べられることになっています。また、各プレイヤーは別々の色のカメレオンカードを1枚ずつ受け取って始めます。

ゲームは何回かのラウンド制。自分の番にできることは2つのうちのいずれか。1つ目は、山札からカードをめくり、列カードの隣に並べていくこと。ラウンド開始からしばらくは、みんなこちらを選ぶことが多いでしょう。

しばらく進めるとこんな風になっていきます。自分に番にできることのもう1つは、山札はめくらず、横列のうちいずれかの1列に並ぶカードを全て手に入れること。これによってカードを得ることができますが、そのラウンドはこれでおやすみ。プレイヤー全員がどこかの列を引き取ったらラウンド終了で、きれいになった場から再び新しいラウンドを始めます。

例えばこんな状況で自分の番の場合。点数のルールを念頭に考えると、どの列を取るのも一長一短。状況が変わるのを期待してカードを置いてもいいですが、次に自分の番が回ってきたとき、よくなっているとは限りません。

どうするかは結構悩ましい。他のプレイヤーの集め具合を観察することも重要。カメレオンカードは同じ色が9枚ずつ存在することを踏まえて考えるのもポイントです。

こうしてラウンドを何度かおこなううち、最終ラウンドカードが登場したら、そのラウンドが最後のラウンド。そのラウンドも通常通りに進めて、終わったら点数計算をします。で、さっきの例のように計算するわけです。

カラフルなカードを並べたり集めたりして、見た目もきれい。でも、状況判断の考えどころはかなりある。マイナスになるのを覚悟の上でカードを引き取るのが、勝利につながることも多々あります。同色を多く集めるほどに1枚の価値が上がるので、価値の変化を理解して選択するのも大事です。

やることそのものはシンプルながらも、考える要素がいろいろあるのが楽しいゲームです。

(おわり)