「マーメイドアイランド」─みんなで協力して人魚を島へと連れ戻そう─

「マーメイドアイランド」は、全員で協力して、迫りくる魔女よりも早く人魚たちを島へと連れ戻す、思考タイプのすごろくゲーム。どの人魚を進めるか、状況に合わせて考えるやりとりが楽しいです。

まずはこのゲームの物語から紹介すると……

ここは、人魚たちが住むマーメイドアイランド。人魚はなかよく暮らしていました。

ある日、人魚たちは島を出てお友達のところに遊びに出かけました。楽しくお出かけしていたのですが…

それを見ていたのは海の魔女。「よし、今なら島が空っぽだ。今のうちに乗っ取ってしまえ!」と、島に向かい始めました。大変です、みんなで協力して、魔女よりも先に人魚たちを島に帰してあげましょう!…というわけです。

さて、ゲームは1~6人で遊べて、何人で遊ぶときもセット例はこんな感じ。3人の人魚はボードの左下、魔女は右下がスタートです。

自分の番ではまず、ルーレットを弾いて回します。そして、矢印が指した数の分、どれか1人の人魚を選んで進めます。プレイヤーごとに担当の人魚がいるわけではないので、誰でもどの人魚でも動かせます。

ただし、ルーレットが魔女を指したらピンチ。魔女が1マス進みます。人魚が全員島に着くより先に魔女が島に来たらミッション失敗です。

人魚は魔女を追い越すことができます。上の写真では2マス進めるので、魔女の前に出て島に向けて進めるわけです。ボードの状況をよく観察して、今どの人魚を動かすのがよいか判断するのが考えどころです。全員で協力して成功を目指すゲームですので、みんなで相談して意見を出し合うのもポイントです。

ただし…

次にルーレットが魔女を指したら大変です。魔女と人魚が同じマスになった場合、その人魚はスタートに戻らなくてはいけません。こうした先の可能性を踏まえて考えるのも大切でしょう。

より素早く先に進む方法もあります。ボード上には2箇所、橋のかかったマスがあります。ここに止まると、橋の向こう側のマスにワープすることができます。魔女は橋を渡ることはできませんが、人魚の進め方を考えるときには意識するとよさそうです。

また、魔法の杖のタイルがあるマスが4箇所あります。ここに人魚が止まると杖をゲット。以降、いつでも杖を使うことができて、使用すると魔女を1マス下げることができます。どのタイミングで使うか考えるのもポイントです。

例えば上の写真の状況、ルーレットは2を指しています。さて、どの人魚を進めるべきか……。杖も1つ手に入れているので使えるけど……。5歳からとなっているこのゲーム、状況判断の考えどころがほどよい感じだと思います。

こうしてゲームを進めていき、3人の人魚が島に着いたらミッション成功。それより前に魔女が着いたら失敗、というわけです。

進んでくる魔女をくぐりぬけて前に進んでいくのは結構スリリング。どうしたらよいか迷う場面もしばしばあるので、みんなで考えてコミュニケーションを取るのも楽しいゲームです。

(おわり)