「暗証番号を探せ!」─謎を解いて暗証番号を探し、本物の宝箱を開けよう─
「暗証番号を探せ!」は、ファンタジーの世界に隠された謎を解いて暗証番号を探し、宝箱のカギを開けるゲーム。宝箱とカギはちゃんと実物が存在し、実際に開けることを目指すのでワクワク度に臨場感があります。
箱の中身はこんな感じ…という前に、箱そのものが特徴的ですね。箱は金属製で、セットになっているダイヤル式の錠前でカギをかけられるようになっています。
また、箱の左側にあるのは謎解きカード、右にあるのは組み立てると地図になるパズルのピースです。
5歳からとなっているこのゲーム、ピースをつなげて地図を作るところからワクワクする雰囲気が漂います。この地図の中から謎を解き、錠前の暗証番号を見つけるのがゲームの目的です。
ゲームを始めるには準備役となる人が必要になります。準備役は12枚ある謎解きカードとの対応表を説明書で確認し、暗証番号を設定します。錠前の暗証番号は自由に設定できるタイプなので、何回でも変えられるわけです。のちほど冒険で使うコマのでっぱりを押し付けながら設定するというのも、ちょっと面白い雰囲気。箱の中にはなにかしら「宝物」を入れておくと解錠したとき盛り上がります。
錠前をかけて番号をめちゃくちゃにしたら、謎解きの始まりです。地図の左下にあるスタートマスにコマを置き、謎解きカードを見ながら暗証番号を解いていきましょう。
謎解きの方法にはいくつかありますが、写真の問題のようにハンドアイコンのある謎は「地図の中からこの絵がいくつあるか見つけてね」という意味。右側の数字とサイコロは答えとコマの進め方を意味していて、上から「絵が5つあるなら6マス進んでね、4つなら5マス…」という意味です。謎解きには絵さがし以外の種類もあり、地図をよく観察したり、正確に数えたり測ったりすることが求められます。
謎を解いてコマを進めると、そこにはダイヤルの数字が書かれています。これが錠前の暗証番号の1つ目の数字(のはず)。ダイヤルを数字に合わせて回しましょう。
こうして3つの暗証番号通りにダイヤルを回し、正解だったら見事にカギが開くはずです。中に入っていたお宝をみんなで山分けしましょう!
1人でも遊べるゲームですが、何人かで遊べば自然と力を合わせて謎を解いていく雰囲気が盛り上がります。「これ、そうじゃない!」「ほんとだ!」という感じでコミュニケーションも生まれます。
用意されている謎解きカードは12枚。初級・中級・上級と、カードの色によって難易度も設定されています。
このゲームはドイツのキッズゲームの老舗、HABA社の作品です。多くの作品で年齢上限は設定されていませんが、このゲームは「5~10歳まで」の表記。謎解きカードはそのくらいの年齢で解ける設定になっています。
ただ、この作品の仕組みを使って、謎はオリジナルで作ることもできるはず。調べることができるなら、「世界の人口数ランキングでインドネシアの順位は何位?」なんて感じに、答えが0~10になる問題を作れば楽しめそうです。
あらかじめ仕込んでおいて「この部屋の天井のどこかに隠れている数字を探せ!」とか、「両親の誕生月を足して3で割って12をかけた答えの1の位の数字は?」なんてのもありかもしれません。大人的には、謎を解く子どもにちょうどいい難度の問題を考えるというところも楽しめそうです。
さいころテーブルの店舗では、複数回楽しめるように「『伝説の動物』を復活させよう」という設定で遊べるようにしてあります。よかったらぜひ遊んでみてください。
実際にカギを開けるというワクワク感が半端ない設定は、他の作品にあまりない特徴。実際の謎解きも、対象年齢となっているお子さんがちょうどよく力を発揮しながら解けるようになっています。子ども同士や家族で、ワイワイ楽しめるゲームです。
(おわり)