「金庫破りのジギ」─めくって出てくる数字の大小予想に勝負を賭けよう!─

「金庫破りのジギ」は、場のカードと比べて、めくって出てくる数字の大小を予想するゲーム。堅実に得点を確保するか、賭けに出て高得点を狙うか、確率と勝負のせめぎあいが面白いです。

箱の中身のメインは、数字が書かれた「盗品カード」。1~52が1枚ずつあり、これらのカードをたくさん手に入れることがゲームの目的です。

基本的に集めた枚数で競うので数字の大小はゲーム内での価値とは関係がないのですが、数字が大きくなるにつれてイラストが豪華になっていくのは雰囲気として楽しいです。

さて、ゲームは2~5人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。

4色の金庫カードの下に、よく切って山札にした盗品カードを1枚ずつ並べます。各プレイヤーに配られているのは木製の袋コマです。

自分の番ですることには選択肢があるのですが、多くの場合、サイコロを振ります。色の目が出た場合、同じ色の金庫にあるカードを確認します。

上の写真の例では黄色で、金庫にある数字は4。このあと山札から1枚めくるのですが、その前にめくって出てくる数字が4より大きいか予想して宣言します。ここでは「大きい」と予想しました。

めくった結果は49で予想的中。金庫破り成功ということで、金庫の下にある4のカードを手元に移動させ、49のカードを新たに金庫に下に置きます。ただし、手元のカードはまだ得点として確定したわけではないので注意です。ここまで終わったら次のプレイヤーに交代です。

再び回ってきた自分の番で、写真のような状況でした。手元にカードがある場合は、サイコロを振って再び金庫破りに挑戦するほか、袋コマの下に手元カードを入れ、得点として確保するという選択肢もあります。さらにお宝を狙うか、一旦アジトに帰るか…というわけです。状況を踏まえて、さらなる得点を目指すか、堅実に確定させるかという判断をする場面です。

今回は欲張ることにして、サイコロ振ることにします。

出た目は、色ではなく袋。この場合、狙う金庫を自由に選ぶことができます。数字をよく見て……今回は赤の金庫を狙うことにして、予想は「大きい」としました。山札をめくります。

出てきたのは3。予想がはずれてしまいました。この場合…

手元のカードを全て金庫の下に重ね、その上に今めくったカードを乗せます。失敗で警報が鳴り響き、手にしていたお宝も捨てて逃げる…という感じです。こうして誰かが失敗すると、金庫に何枚もカードがたまっていくわけです。

このあと赤の金庫を狙って予想を的中させると、そこにあるカードは全て手元に移動できます。チャンスが大きくなりますが、金庫選びはサイコロ次第なので、ままならないのがもどかしいです。

これを繰り返し、山札がなくなったらおしまい。確保したカードの枚数で競います。(枚数が同じ時は、より大きな数字のカードを持っている方が勝ちです)

サイコロ運にも影響されつつ、場の状況を見ながら欲張るか確保か…と、考えるのがおもしろどころ。かっこよく言えばリスク管理のゲーム。これはいけるでしょ!という予想がはずれて、ワッと盛り上がるのも楽しいゲームです。

(おわり)