「ぽいよね」─「田中さんって○○ぽい」の例えを当てる協力型─

「ぽいよね」は、親が内緒で例えた「◯◯さんって、△△ぽいよね」を子同士で相談して当てる全員協力型のゲーム。うまく共感したり、いろんな見方があるねとなったり、成功失敗問わず話がワイワイ盛り上がるのが楽しいです。

箱には何種類かのカードがありますが、上の写真はその中で最もたくさん種類がある「モノカード」。64枚で両面印刷なので128個のモノが描かれています。ゲームを遊んでいるメンバーを、これらのモノに例えてゲームが進んでいきます。

準備として「名前ボード」に遊んでいるメンバーの名前を書き込みます。今回は4人プレイでの想定です。いざ始めるにはこんな感じでカード類を並べます。

モノカードは「プレイ人数+1枚」並べるので、今回は5枚。そのほか、使用する名前ボードの対応色の「ぽいカード」も並べましょう。

親を決めたら、そのプレイヤーはぽいカードを手札として隠して持ちます。

そして、名前とモノカードを結びつけて「○○さんは△△っぽい」と考えます。ぴったりのモノが見つかる場合もありますが、なかなか悩むところです。カップケーキっぽい人っているかな……と、普段は思いもしないことを考えるのが面白いです。

もし「すずきさんは金庫っぽいな」と思ったら、金庫の隣にすずきさんの名前ボードの色である紫のぽいカードを裏向きで置きます。他のプレイヤーには内緒にするわけです。

無理やり結びつけることもしばしばありますが、それも楽しいところ。このゲームは全員協力型で、あとから子たちに結びつきを当ててもらえると成功となります。なんとか伝わるように考えましょう。

こうして全てのぽいカードを置いたら、今度は子たちの相談タイムです。

子は相談して、誰がどれに例えられているか考えます。スッと決まることもありますが、大抵は悩むはず。「やまださんってなんか三角コーンっぽくない、頭とんがってるし?」などなど、いろんな発想が生まれて楽しいです。

こうして4枚の名前ボードを予想したモノカードの左に並べます。ここまで来たら答え合わせ、ぽいカードをめくって親のイメージ通りにカードが並べられていたらOKです。

同色の名前ボードとぽいカードが同じ列にあればオッケー。全て正解だったら成功、1つでも違っていたら失敗というのが説明書のルールです。

成功して「だよね~!」となったり、はずれて「だって○○だからさ~」と、どっちにしてもワイワイ楽しいです。あってたけど親が意図した理由とは違った、なんてこともあったりして盛り上がります。

これでゲームは一区切り。この遊び方は説明書で「ショートゲーム」とされているもの。このラウンドを5回繰り返し、より多くの正解を目指す「ロングゲーム」の遊び方もあります。

ゲームの性質上、初対面同士よりはある程度お互いを知っているメンバーで遊ぶのがよさそう。ただ、書く名前はその場のメンバーではなく、漫画のキャラや有名人などにしても遊べます。

私がやってみたのは都道府県の名前。「ポップコーンの入れ物、道頓堀の人形と同じ柄じゃない?」などなど、いろんな見方が飛び出して話が弾みました。遊ぶメンバーによってはカードに書くことを自由にしちゃうのもいいかもです。

箱にも「イメージこじつけ協力ゲーム」とあるように、例えはどうしても無理くり気味になります。なんとか例えたり、それを読み解いたりと、普段気づきもしないことに考えが及んで答え合わせでいつも笑えます。簡単ルールでいろんな話が繰り出されるのが楽しいゲームです。

(おわり)