「ハゲタカのえじき」─限られたカードをいつ使う?数字じゃんけんの心理戦─

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「ハゲタカのえじき」は、数字カードを使ったじゃんけんのようなゲーム。ただし、じゃんけんとは言っても心理の読み合いや勝負どころの駆け引きが盛り込まれていて、一筋縄ではいきません。

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中身は、1から15までの手札用数字カードセットが6人分、マイナス5から10までの得点カードが1枚ずつ。ランダムに場に出てくる得点カードを得るべく、数字カードを1枚出して勝負していきます。

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数字カードはプレイヤーが1枚伏せて出し、全員が出したらせーのでめくります。そして、一番大きい数字を出した人が得点カードをゲット。上の写真では、12を出したプレイヤーのものになる。出した数字カードは手札に戻ることなく使い捨てるので、手札という資源をどう使うかも考えどころ。この勝負を15回おこなって、一番得点の多いプレイヤーが勝ち。

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また、普通のじゃんけんと同じく「あいこ」が発生する場合がある。ただ、あいこは単に引き分けではなく、同じ数字カードがある場合、それはすべて場から取り除かれる。残りのカードで勝負を判定するので、上の写真だと得点カードは小さいはずの13を出したプレイヤーのもの。

このあたり、単に大きいのを出していればよいわけではないのが考えどころ。どの得点カードのときにどう勝負をするか、悩ましいのが面白い。他のプレイヤーの残り手札を覚えていることができたら、有利に勝負できるはずだ。

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マイナスの得点カードは誰もほしいわけがないので、一番小さい数字カードを出したプレイヤーが引き取る。ルールが逆になるので、ちゃんと頭を切り替える必要がある。

このときも「あいこ」のルールは同じなので、「2・2・2・5」となった場合は、5のプレイヤーがお引き取り。さらに極端な例もたまに発生して盛り上がる。

限られたカードをどう使うか、相手は何をいつ出してくるか。人の動向を読んで自分のリソースを使う、自分のことも相手のことも同時に考える頭の使い方が楽しいゲームです。

(おわり)