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まず「おさかなクン」というタイトルが気になる。「お」も「クン」も敬称だから、ゲーム名における実質的な情報は「魚」のみ。どんなゲームか謎めいている。

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その実態は、魚と漁師でチームに分かれて追っかけっこをするゲーム。2~6人で遊べて、いずれの人数でも上の写真で示したセットの仕方は同じ。ゲームを始める前に、プレイヤーは魚チームと漁師チームに分かれておきましょう。

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自分の番でするのは、サイコロを振ること。出た目がオレンジ・ピンク・黄色・青の場合、同じ色の魚のコマを1ブロック分前へ進めます。魚はこうして前に進んでいき、川から湖に逃げることを目指します。

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赤・緑の目が出た場合は、同じ色の人形コマが乗っている船を前に進めます。川を1ブロック分取り除き、前に詰めます。シンプルながらこの仕掛けが面白い。

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こうしてサイコロの色に対応したアクションを行っていきます。上の写真、青い魚は湖に到着しました。船は湖に入れないことになっているので、逃げ切ったというわけです。

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上の写真は、船が魚のいるブロックの一歩手前にいる場面で漁師の色である緑が出た場面。この場合、川を1ブロック取り除いて、その上にいた魚を船の中に入れます。漁師が魚を捕まえたというわけです。

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さあ、ゲームの終盤。次に出るサイコロの色で、黄色の魚が捕まるかどうかが決まります。逃げた魚が多ければ魚チームの勝ち、捕まえた魚が多ければ漁師チームの勝ち。同数なら引き分けです。

これがゲームの全て。運100%なのだ。

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アナログゲームで下限年齢は設定されていても上限はないことが多いのだが、このゲームは7歳までの設定。それ以上の子や大人が楽しめる、というわけではないだろう。

ただ、ルールが少なくて考える必要がないということは、ゲームというものの基本を知るのに集中できるとも言える。サイコロを振るには順番があるということ、自分の番が来たら自分で気づくとよいこと、出た目に対応するアクションをするとゲームが進むということ、などだ。

運だけなので、何度かやれば全員が勝敗それぞれを体験できる。勝ったり負けたりすることの感覚を誰でも味わえるわけだ。同じ運100%でも、ジャンケンと違って勝敗はじっくり決まっていく。その過程を味わうというのもゲームの特徴だろう。

さらにはこのゲームはチーム戦なので、運や勝敗を共有する相手がいる。大げさに言うと、喜びも悲しみも分かち合うわけだ。

頭を全く使わないのが大人には逆に新鮮。ゲームの構成要素を最小限でまとめつつ、サイコロや仕掛けによるドラマ性はちゃんと味わえるのが楽しいゲームです。

(おわり)