「スライドクエスト」─レバー操作で騎士をゴールまでみんなで導こう─

「スライドクエスト」は、レバーを操作してボードを傾け、騎士のコマを動かしてゴールに導く全員協力型のゲーム。ワイワイと声をかけ合いながら進めるマップは20面あり、だんだん難しくなるのでやりごたえ十分です。

このゲーム、箱そのものを使って楽しみます。準備ではまず黄色いレバーと茶色いボードをセットします。続いて、冒険の舞台となるシートをはめこみます。全部で20面ありますが、まずは1面から行きましょう。

ゲームは1~4人で遊べて、何人でプレイするときもセット例はこんな感じ。シートの上には柵や石など、面ごとの障害物もセットします。

続いてレバーの担当を決めます。4人で遊ぶときは1人1つずつ、3人のときは1人が2つで2人が1つ。今回は2人で遊ぶ例を紹介するので、1人2つずつ担当することにします。

面ごとにミッションが変わることがありますが、この面ではシート左側にいる青い騎士を、道(薄い黄色の線)に沿って動かし、右側の「2」と書いてある看板にたどり着かせるのが目的です。

では、レバーに手をかけて始めましょう。

レバーを押すとボードが傾きます。騎士の下には球が仕込まれているので、傾きによって動くわけです。騎士の位置に合わせて、タイミングよくレバーを押すのがポイント。当然ながら、押し方によって傾き(=騎士の進み具合)も変わります。手に込める力の調整も大切です。

騎士が穴に落ちてしまうとライフが1つ減って、スタートからやり直し。プレイヤー間でうまく声をかけあって、穴を避けながら進めましょう。

やってみるとわかりますが、「そっち、そっち!」「ちょっと、こっちでしょ!」と思わず声が出るこのゲーム。でも、指示代名詞だとうまく意図が伝わらないこともしばしば。お互いに通じ合うように、コミュニケーションを工夫することがポイントになります。ゴールまで着いたら、次の面に進みます。

各面でゴールを目指すのが基本ですが、面によっては別のミッションがある場合も。例えばこの面では、門番や悪党が登場。ゴールに到着する前に、こいつらを押して番号や色に対応する穴に落とすというミッションが加わります。

こうなってくると、さらにコミュニケーションが重要。手を動かす前に、みんなで方針を相談することも大事になってきます。

いざ始まるとみんな必死になるので、語気がつい強まるのもこのゲームではよくあること。失敗したときに険悪スレスレになることも見かけますが、気持ちを落ち着かせて原因とこの先の方針を考えるのが大切でしょう。

全20面のうち、先の方では穴がボッコボコに空いている面もあります。息を合わせてコミュニケーションをとって、危険な局面をうまく乗り切れると「おおーっ!」と一体感が生まれるのが楽しいゲームです。

(おわり)