「おばけの試験カードゲーム」─よく見て覚えて、勝負を賭ける─

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「おばけの試験カードゲーム」は、おばけとなってお城の住人をおどかすべく、カードに描かれた住人をよく覚えておくゲームです。基本は記憶ゲームですが、戦略や駆け引き、リスク管理もあるのが楽しいです。

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中身のセット例はこんな感じ。一番下にあるのが「おどかしカード」。その上に並ぶ、キャラクターの描かれたカードが「お城の住人カード」。プレイヤーはまず、みんなで1枚の「おどかしカード」をよく見てそこに誰がいるかを覚えます。

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「おどかしカード」には必ず12人の住人が描かれています。すぐ見てわかるのもたくさんありますが、かなり見つけづらい住人も。上の写真の「おどかしカード」、例として並べた鎧やフクロウがどこにいるかわかりますか? 絵の小ささや紛らわしさに負けずによく見ておくことが重要です。

また、プレイヤー間で「おばけリーダー」役を順番に回します。リーダーの役割は「おどかしカード」をどれだけの間見ているか決めること。時間設定は自由なので、3秒でも1分でもオッケー。リーダーは覚えタイムをおしまいにすることにしたらカードを裏返します。数秒勝負の短期決戦にするか、じっくり覚えて記憶をたどる長期戦にするか、リーダーにはそのラウンドの戦略をどうするか決定権があるわけです。

ではちょっと体験的にやってみましょう。

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こちらの「おどかしカード」をよく見てください。どれだけ見るかは自分で決めてください。覚えタイムをおしまいにすることにしたら、しばらく下にスクロールしてください。

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ではこちらの住人カードの中から、先ほどの「おどかしカード」に描かれていた住人を見つけてください。カードの中には12人いたはずです。

実際のゲームでは、最初のプレイヤーが住人カードを1枚取ったら次のプレイヤーが1枚取る、また次のプレイヤーが…と何周か繰り返します。もういなくなったと思ったり、わからなくなったりしたらパスもできる。全員がパスすることにしたら答え合わせに移ります。

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さて先ほどの「おどかしカード」を見て答え合わせ。ゲームでは正解の住人カード1枚につき1点もらえますが、絵にいない住人カードを取ってしまっていたらその枚数分だけマイナス点になるので要注意。

住人カードを取るときには記憶を見極めて正確に思い出すことに加え、記憶が曖昧な場合は勝負に出るか引いておくかの決断をする必要がある。

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「おどかしカード」の裏面はしましまのマスになっています。余ったカードを裏返して並べ、そこに自分のおばけコマを進めて得点表示とします。

これを12ラウンド行い、得点を競う。このゲームは真剣にやると相当消耗するので、個人的には12ラウンドはかなり長く感じた。ラウンドが進むと、カードにいる住人もそれまでのラウンドに出てきたカードと混同してくる。集中力の持久戦でもある。

記憶をベースにしつつも、覚えタイムの設定や答え合わせの際に勝負のかけどころがあるのが面白い。絵柄やテーマはかわいいですが、視覚認知と記憶の本気勝負に駆け引きが絡むのが楽しいゲームです。

(おわり)