「騎士たちの塔」─みんなで輪ゴムを引っ張って、急いで塔を建てよう!─
「騎士たちの塔」は、プレイヤー全員が輪ゴムを引っ張って、制限時間内に設計図通りに積み木の塔を建てる、全員協力型のゲームです。これがゲームの概要ですが、何言ってんだかわかりづらいですよね。
2~4人でプレイできて、何人のときでもセット例はこんな感じ。箱の周りには塔の材料となる積み木が並んでいます。
このゲームのプレイヤーは、お城で王様に仕える騎士たち。ある日、王様が「わしが帰ってくるまでに、塔を建てておくようにな!」と命じて出かけていきました。というわけで、このゲームの目的は砂時計が落ちきる前に、「設計図カード」と同じように積み木を積んで塔を作ること。手で積むならこんなの簡単なのですが…
このゲームではこの謎の道具を使うことになっています。写真上部に見える輪っかはゴムでできていて、それ以外は普通のヒモです。
さて、ゲームを始めたらまずは「設計図カード」を山札から1枚めくって、どんな塔を建てるのかをみんなで確認。そして砂時計をひっくり返し、いよいよ塔の建設開始。
塔を建てるには、プレイヤー全員が分担して球を持って引っ張ります。こうすることで輪ゴムが大きくなるので、まずは輪の中に積み木を入れましょう。しっかり入れて力を抜くと、ゴムがギュッと締まってそのまま持ち上げられるようになる、というわけです。
輪と積み木をよく見て、力や角度を調節しながら引っ張ることがポイント。これが結構難しい。他のプレイヤーの引っ張り加減も踏まえて調節しないとうまくいかないので、声をかけあって協力するのも重要です。
やってみるとわかりますが、積み木をつかむときより、下ろすときの方が難しい。2段目以降は下の積み木と位置を合わせなければならないので、より慎重に息を合わせる必要があります。
「設計図カード」にはいろいろな積み方が載っていますが、最上段は必ず「王子」「王女」「おばけ」のいずれかの積み木。形が複雑で底面積が狭いので、他のものより積むのが難しい。特におばけは難度が高いです。
王様から作るように命じられた塔の数は3つ。砂時計が落ちきる前に、1つの塔を建てられないと失敗です。失敗すると王様コマが1マス、城に近づいてきます。4回失敗すると王様が城に戻ってきてしまって全員の負け。
塔を建てるのは、高さが違う3つの場所。高さによって難しさがちょっと変わるので、どの塔をどこに建てるかも相談のしどころ。
成功したところにはその証として、「設計図カード」を置いておきましょう。建てるのに成功や失敗しつつ、王様が城に戻るまでに3つの塔を建てたらミッション成功で全員の勝ちです。
全員協力型のゲームはいろいろあるものの、「全員で息を合わせながら、力や向きを調節して手先を使う」という要素は他にはない特徴。砂時計は45秒で時間制限も結構シビアなので、うまくいったときの達成感を共有するのもしっかりうれしいゲームです。
(おわり)