「あわてんぼ魔女」─サイコロの条件通りにコマを動かして、鍋の中を探そう─
「あわてんぼ魔女」は、魔法の薬を煮込んでいる鍋の中から、足りない材料を見つけ出すゲーム。難しさの調節ができ、だんだん頭がこんがらがります。
2~4人でプレイできて、何人でもセット例はこんな感じ。ボード上にある大きめの丸タイルが鍋で、その中では材料がぐつぐつ煮えています。
まずは基本ルールでのプレイ例を紹介しましょう。自分の番にすることは、カップの中でサイコロを転がし、それをひっくり返して目を出すこと。出した瞬間、他のプレイヤーは声を揃えて説明書に載っている「魔法の呪文」を唱えます。時間にすると15秒くらいかかるでしょうか。
唱え終わったらサイコロにカップをかぶせて隠します。それまでの間にサイコロの目を覚えなくてはならないわけですが、この基本ルールではサイコロは1個なのでとりあえずは簡単ですね。
そして、心の中で魔女のコマをサイコロの目の数だけマスを進ませ、コマの前にある鍋をのぞき込みます。この魔女はおっちょこちょいなので、鍋の中に材料を1つ入れ忘れてしまっています。その入れ忘れを探しまょう。
上の写真ではわかりやすいように、鍋を1つと入っているべき10種類の材料チップを取り出してみました。10種類の材料のうち、まん中の鍋に足りないものが1つあるはずです。
鍋をひっくり返すと正解が載っています。この場合は靴下。これを正答できれば1点もらえるというわけです。答えを言ったら、全員でサイコロの目の通りにコマを動かして鍋を確認し、正解かどうかチェックしましょう。
サイコロを振る役を交代しながら、全員が4回その役をおこない、得点の多かった人が優勝、というわけです。これが基本ルール。
さて、ここからが本番。このゲームには追加用のサイコロがいくつか用意されています。緑のサイコロを入れると、コマを動かす向きが指定されます。水色のサイコロを入れた場合は、コマが止まった場所から、前後どちらの鍋を探すのかが指定されます。
これらのサイコロを増やして振って、上の写真のように出てきたとしましょう。心の中で操作すべきは「コマを反時計回りで5マス動かして、その後ろ側にある鍋の中を探す」というもの。まずはこれを呪文が唱えられる約15秒の間で覚えましょう。そして、プログラムを実行するように正しく処理しなくてはなりません。
さらなる追加要素もあります。それは、フェクスというキツネとオレンジのサイコロ。これらを追加して、オレンジのサイコロで月のマークが出た場合は、魔女ではなくフェクスを動かします。
ただし、フェクスはあまのじゃく。進む方向も、コマの向きも、探す鍋の前後も反対になるんです。
上の写真のようにサイコロが出たとしましょう。この場合、心の中で操作すべきは「フェクスを反時計回りに後ろ向きで3マス動かして、その後ろ側にある鍋の中を探す」というもの。
探すものも魔女の場合と違います。鍋の中には材料のうちどれか1種類が2つ入っているので、フェクスの場合はそれを見つけましょう。
この鍋だったら、答えはリンゴの芯。こうして文で書くとまだわかりますが、実際にコマを動かすところからやってみるとかなり混乱。サイコロの目を覚えて、するべき処理を理解して、正確に実行することが重要です。
テーマこそファンタジー風ですが、やってることはプログラミングっぽいのが意外なゲームです。
(おわり)