「ポニーラン」─相談とカードのやりとりで牧場づくり─
「ポニーラン」は、馬や柵のカードを並べて、上手に牧場を作ることを全員で目指すゲーム。プレイヤー同士、協力や相談をしながら進めていくタイプのゲームです。
箱の中身は全てカードで、柵・干し草・蹄鉄、そして馬の4種類です。
27枚ある馬カードには色とりどりの馬が描かれています。色の要素は「体・たてがみ・服」と3つあり、それぞれ3色ずつあります。これがのちのちゲームの進行に関わってきます。
さて、ゲームは2~6人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。手札は5枚ずつで、残りは山札となります。
ゲームの目的は、「柵で完全に囲まれる前に、馬と干し草を25枚並べる」というもの。ルールに従ってカードを並べていき、上の写真のような状態にすることができたら成功です。
自分の番にすることは3ステップに分かれていて、2ステップ目では3つの選択肢から選んでおこないます。とりあえずは同じ色の馬カードの3枚組をどんどん出していく、というのが基本方針です。
例えばこんな手札の場合。まず、柵の2枚を強制的に出す必要があります。次に、3枚の馬カードは服の色が緑で揃っているので出しましょう。そして、手札を使い切ったので最初の枚数に戻すために、5枚カードを引きましょう。ここまで終わったら、次のプレイヤーに交代です。
カードの並べ方にはルールがあり、とりあえずこんな感じ。柵は、7×7で四角い枠を作るように並べていきます。馬や干し草は、柵の枠内の5×5のスペースを埋めるように並べます。
こうしてどんどんカードを並べていきます。結構な早さで柵で囲まれていくので、カードの出し方には考えどころがあります。
例えば上のような手札の場合。干し草を並べてもいいし、蹄鉄を出して柵を2枚壊してもいい。また、馬カードのうち2枚は色が揃っていることにも注目。あと1枚で3枚組になるときは、他のプレイヤーに呼びかけてそのカードをもらうこともできます。この場合「黄色い馬、くれる人いる?」または「青い服の馬、もらえるかな?と」と呼びかけ、誰かからもらえたら並べられるわけです。
手札を見せ合うことはできませんが、コミュニケーションを取ってやりとりすることがポイント。ただし、もらって出すことが必ずしも今後の展開にとってよいかどうかはわかりません。自分の手札は出したあと補充できますが、もらった相手の手札はしばらく少ないままだからです。どうすればよいのか、状況を伝えあって考えるのが大切です。
柵で囲まれる前に、馬と干し草を25枚並べられたらミッション成功。先に柵で囲まれてしまったらミッション失敗です。失敗したら、次の成功を目指して自然と意見を出し合いたくなるでしょう。
ゲームを始める前に、柵カードを減らせばやさしくなり、蹄鉄カードを減らせば難度アップ。難度調整をしやすいのもよいところ。簡単なルールながら、協力やコミュニケーションをしながら考えるのが楽しいゲームです。
(おわり)