「キングドミノ」─タイルを並べて高得点の王国づくり─

「キングドミノ」は、できるだけ高得点になるようにタイルを並べて、自分の国を作るゲーム。思惑がうまくいき、得点の高い国を作れたときの気持ちよさが楽しいゲームです。

箱の中身のメインは、草原や森といった6種類の地形が描かれたタイル。タイルは1枚で2マス分の広さがあり、よく見るとわかりますが、中には王冠が描かれたものもあります。これらのタイルをつなげて並べ、自分の国を作っていきます。

タイルの並べ方にはルールがあるので、まずはそれを紹介しましょう。自分の城があるのは「スタートタイル」。ここには、どんな地形でもつなげることができます。

普通のタイル同士をつなげるときには、どこか1つでいいので同じ地形の辺が接するように並べなくてはいけません。森と森、湖と湖といった具合です。

また、自分の国の幅と奥行は、5マスまでにしなくてはいけません。6マス以上になるようには置けません。ゲーム本番で、つなげないタイルを取ってしまったときには捨てなくてはいけませんので要注意です。

続いて、国を作り終わったあとの得点計算のルールです。まずは、王冠の描かれたタイルに注目します。そして、そのタイルとつながっている同じ地形のマス数を確認しましょう。得点は「王冠の数×つながっているマス数」となります。

王冠タイルが孤立していても「王冠の数×1」の得点です。逆に地形がつながっていても、王冠がなければ0点です。計算結果を合計したものが総得点となり、一番多いプレイヤーが優勝となります。これでタイルのつなげ方と、得点のルールが確認できました。

もう一つ、タイル裏面の数字について説明しましょう。タイルの裏側には1~48の数字が振られています。上の画像を見るとわかりますが、小さい数字よりも、大きい数字のタイルの方が王冠が多くなっていくという傾向があります。

さて、ここまで確認したら、実際のゲームの流れを見ていきましょう。

ゲームは2~4人でプレイできて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。それぞれのプレイヤーの前には「スタートタイル」があります。

他のタイルはシャッフルして箱に入れ、そのうち4枚を取り出して並べます。箱に近い位置から、数字の小さい順に並べます。

続いて4枚のタイルをめくり、ジャンケンで勝った順に自分の「王様コマ」を欲しいタイルの上に置いていきます。このタイルはあとから自分のものになるので、ここでは「予約した」と考えておけばよいでしょう。

そして、新しくタイルを4枚取り出し、数字の小さい順に並べてめくります。これらが次に予約するタイルです。

今度の予約は、さっきの予約で数字の小さいタイルに置いたプレイヤーから順番におこなっていきます。さて、どこにしよう?数字の大きいタイルは得点につなげやすいけど、次の予約順は遅くなる。メリットとデメリットを踏まえて判断する必要があります。

ただ、自分にとってのタイルの価値は、いつでも数字の大きい方が高いとは限りません。得点のルールを踏まえて、どんな国を作っていくかの見通しをもつことも大切でしょう。

新しいタイルを予約したら、先ほど予約したタイルを取って、自分の国に並べていきます。どの地形をどんな風につなげるか、考えどころです。

これを繰り返して全員が12枚のタイルを取ったら王国づくりは終了。得点を計算して、順位を競います。

タイル選びの際には他のプレイヤーの国を確認することもポイント。自分の得点を追求しつつ、他人に取られせたらまずいタイルを察することも必要かもしれません。

この地形を育てていこう……と思っても、なかなかよいタイルが回ってこなくてもどかしいことも。その分、きれいに高得点の国を作れたときの嬉しさはひとしお。1ゲーム15分ほどと短い時間の中で、じっくり考える面白さを味わえるゲームです。

(おわり)