「サンゴの森のなかまたち」─マスの進み方を工夫する協力型すごろく─
「サンゴの森のなかまたち」は、海の仲間たちを見つけるためにコマの進め方を工夫する、観察と思考のすごろく。普通のすごろくと違って競争ではなく、全員で協力して目的を成功させるタイプのゲームです。
写真奥にある4つのコマがこのゲームの主人公たち。手前にあるのは泡タイル。描かれた泡の粒は1~4つで、めくるといろいろな海の仲間たちが登場します。主人公たちをうまく進め、全てのタイルをめくることがゲームの目的です。
ゲームのセット例は、何人で遊ぶときも上の写真のような感じ。主人公コマはボード下部のスタートマスに置きましょう。泡タイルは裏返して、ボード上に適当に散りばめます。説明書では「2~6人用」となっていますが、実のところ1人から何人でも遊べます。
自分の番ではまず、1~6の目のサイコロを振ります。続いて、主人公コマのどれか1つを選び、出た目の数だけマスを進みます。進める先は、道でつながったマス。道は一方通行で、小さな赤い矢印のような魚の向きにだけ進めます。
上の写真では2が出ました。ここでは「右上→右」と進むことにしました。
止まったマスでは、そのマスに主人公コマがいくついるか確認します。ゲーム開始時なので、ここでは当然1匹。マスにいるコマと同じ数の泡が描かれたタイルをめくれるので、この場合は泡が1つ描かれたタイルをめくります。
プレイヤーを交代して、続いての目は1。コマは誰のものと決まっていないので、誰でもどのコマでも動かせます。ここではスタートにいるクマノミを、右上へと一気に進ませることにしましょう。
この場合、止まったマスにコマが2匹いるので、泡が2つのタイルをめくれます。こうしてコマを次々に動かし、時には合流させ、どんどんタイルをめくっていくというわけです。
マスは道でちょっぴり複雑につながりつつ、全体としてはスタートからボードを時計回りに進んで、再びスタートに戻るようになっています。4つのコマが全てスタート戻るまでに、全ての泡タイルをめくれたらミッション成功、というわけです。
道は一方通行で、ちょっとした迷路のようなつながり方をしています。泡タイルをめくる条件を踏まえ、どう移動すればうまくいくか観察して先を見通して判断することが大切です。
全員協力型ですので、迷ったときには相談相手がいます。自分が思いつかなかったアイデアも出てくることもあるはず。意見を出し合うことで、成功率はあがるかもしれません。
ボードの中には、親切な案内役であるタコがいるマスもあります。サイコロで6が出たとき、タコのマスにいるコマを動かす場合は特別ルールが発動。コマを進める数を、1~6のうち好きなものにすることができます。進む先のマスの調整が効きやすいわけです。
泡タイルのうち、4つの泡が描かれたものは2枚。同じマスにコマが全員集合しないとめくれないので考えどころ。道のつながりをよく見たり、タコのマスを活用したりして、工夫しましょう。
こうしてコマを進めていき、4つのコマがボードを一周してスタートに戻るまでに全てのタイルをめくれたら成功です。
海の様子が細かく描かれたボードは迫力ある大きさで、テーブルには海中探検のムードが広がります。登場する生き物たちは説明書に名前が載っているので、確かめながら進めるのも面白い。海の雰囲気を味わいながら、ワイワイ意見を出し合って成功を目指すのが楽しいゲームです。
(おわり)