「天才画家ボン」─色カードをどんどん並べてお題を伝えよう─

「天才画家ボン」は、色カードをどんどん並べてお題を描き、他のプレイヤーに伝えるゲーム。難しくてもどかしかったり、「え?よくわかったなー!」と意外だったりするのが楽しいです。

箱の中身は全てカードで、8色のカードが10枚ずつの80枚。片面はそれぞれ単色塗りとなっていますが、これを裏返すと…

こんな風にいろいろな言葉が書いてあります。一番上にあるのがテーマ、その下にカードの8色と対応する文字色でそのテーマの言葉が書かれています。

さて、ゲームは3~8人でプレイできて、何人で遊ぶときもセット例はこんな感じ。10枚ずつある各色のカードから3枚ずつ取り除き、色の面を上にしてシャッフルし、山札とします。

プレイヤーは、1人の「絵描き役」と、そのほかの「解答役」に分かれます。最初の「絵描き役」となったプレイヤーは、山札から1枚めくって自分だけ見ます。

そして、めくったあとの山札一番上の色を確かめます。上の写真の例では青。この場合、めくったカードに書かれた言葉のうち、青い字で書かれているものを確認します。これが「絵描き役」としてこれから描くお題です。ここではこの先「解答役」として実際にプレイしている感覚になれるように、ぼかしをかけてみました。

「絵描き役」は、山札以外のカードを好きなように並べてお題を「解答役」に伝えるべく表現します。正答してもらうと自分の得点にもなるので、伝わるように工夫して表現するのがポイントです。

解答役が答えるのに順番はありません。早い者勝ちで解答してオッケー。絵が完成してなくても構いません。並んだカードをよく見て、想像力をふくらませて考えるのがポイント。間違えてもペナルティはないので、積極的にどんどん言った方がいいはずです。

ちなみにこのお題、結構本気で作ったのですが、なんだかわかりましたでしょうか?

正解は…

「耳」でした。

家族でやったところ、見事に正解。「まん中の2枚で立体っぽさが伝わってきてわかった」とのこと。あまり自信がなかったのに、意外と伝わってうれしい。伝わるか不安でも、結構わかってもらえるものなんだと感じることもしばしば。表現の苦労や工夫、他にこんな風に見えたなど、ワイワイやりとりするのも楽しいです。

正解が出たら、絵描き役はお題カードをゲットして1点、正解したプレイヤーは山札から1枚もらって1点です。絵に使ったカードは各色の山に戻し、絵描き役を次のプレイヤーに交代してゲームを続けます。山札がなくなったらゲーム終了で、手に入れたカードの枚数で競います。

お題の中には、結構難しいな…と思うものもあります。かつら、札束、アイドルって、どう表せばいいんだろう…? 柔軟な発想のしどころです。

絵描き役が描き始めてしばらくしても正解が出ない場合は、お題カードのテーマを言ってオッケー。これがヒントとなって、「ああ!そういうことか!」とひらめくことも多いです。

これは私がプレイしたときの再現で、「マッシュルーム」を描いたもの。これでわかるかな……と、もどかしく思ってるときに当ててもらえると「おお、通じた!」となって嬉しいです。

こちらは「タカ(鷹)」。カードでの表現という制約がある中、うまく表現できると手応えと達成感があったりします。「頼む、わかって~」「よくこれでわかったな!」などなど、変則的なコミュニケーションが楽しいゲームです。

(おわり)