「チキブーン」は、シーソーの上のコマを崩さないように取るゲーム。より高得点を狙いつつ、バランスを取るのを考えるのが楽しいです。

箱の中身のメインは、さまざまな形状の木製コマ。それぞれに書かれている１～３の数字は得点で、ゲーム中にコマを手に入れると数字分の得点となります。

ゲームの準備としてまず、コマを全て黄色い板に乗せます。どこにどんな風に乗せてもオッケー。重ね方も自由です。

続いては板を慎重に持ち上げて、赤い台に乗せましょう。左右の位置を調整すれば、板が水平になるところが見つかるはずです。子どもが準備するなら、手先を慎重に使い、バランス感覚が必要になる場面です。

これで準備は完了。ゲームは２～４人でプレイできて、何人でも準備の仕方は同じです。

自分の番ですることは、シーソーの上からコマを１つ選んで取ること。ぐらぐら揺れますが、揺れるだけならオッケーです。よく観察し、「ここなら取っても大丈夫かな？」と想像するのがポイントです。取ったコマは自分の前に置いておき、次のプレイヤーに交代します。

こうしてどんどんコマを取っていきます。「この３点コマはギリギリいけるでしょ」「この１点コマ取るのは安全だけど、次の人に３点取られちゃう…」など、バランスや得点について考えるのがおもしろどころです。

コマを取ってシーソーが大きく傾き、コマが崩れ落ちたらゲーム終了。各プレイヤーの手元にあるコマの得点で競います。崩したプレイヤーはペナルティとしてマイナス５点でカウントです。誰も崩さずに全てのコマを取りきったときもゲーム終了で、誰にもペナルティはありません。

個人的には、少し慣れてきたつもりでも、ついうっかりで崩してしまうこともありました。ドシャーッと崩れて負けてしまう場面ですが、ゲーム一番の盛り上がりどころで笑いが起こるのも楽しいです。

鳥のコマは丸みがあって、いかにもつまみたくなる形。その他のコマも木の感触に加え、角を取ってあるので触り心地が気持ちいいです。

遊んでいるうちに、コマの位置によってバランスへの影響が違うことに自然と気づくはず。重さという物理について、遊びながら自然と感じ取れるのも楽しいゲームです。

(おわり)