「ビンゴゲーム・雲の上のユニコーン」─ほんわか世界観の超シンプルビンゴ─
「ビンゴゲーム・雲の上のユニコーン」は、ユニコーンたちの世界をテーマにしたビンゴゲーム。本当にシンプルでルールにひねりは全くありませんが、それゆえ小さな子にとっての初めてのゲームとしてぴったりです。
ゲームは2~4人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。各プレイヤーには4×4マスのボードが配られます。丸いタイルを裏返しにして広げ、クリスタルをまとめて置いたら準備完了です。
自分の番が来たら、タイルを1枚めくって何が描かれているかをみんなに聞こえるように言います。全てのプレイヤーは自分のボードにそれが描かれているかどうか探しましょう。
見つかったらクリスタルをその上に置きます。見つからなければ何も起きません。そして、次のプレイヤーの番に移ります。
これを繰り返していき、縦・横・斜めのいずれかに4つのクリスタルが並んだら、「ビンゴ!」と大きな声で言います。最初に「ビンゴ!」を言えたプレイヤーが優勝です。
これがゲームの全て。超シンプルで、拍子抜けする感じもあるくらいかと思います。
こうしたゲームには、箱の裏に「ゲームの要素」が書かれている場合があります。このゲームの場合、5段階中の「5」となっているのが「運」。これはよく分かる。運100%ということは、ルールや手順をプレイヤー間で共有して進めるというゲームの基本を純粋に体験するという言い方もできます。
そして、「3」となっているのが「正確な観察」。というのは……
タイルとボードの絵を比べるとわかりますが、意外と紛らわしかったりするからです。上の写真の例では、ボードにタイルの絵は……ありそうで、ありません。
小さな子がこのゲームを遊んでいて、ものすごく真剣に観察している場面を目にしたことがあります。「あった!」「ない…」を自分で確かめ、嬉しくなったり残念に思ったりする気持ちの起伏を味わっているようでした。
数字カードに丸を付けていく一般的なビンゴと流れは全く同じですが、演出上違うのはデザイン。タイルの裏側は星がいっぱい。並べて広げたのを見て「きれいな夜空みたい…」と、年甲斐もなく思いました。この雰囲気、大人の10倍くらいワクワクする子もいるんじゃないでしょうか。
ビンゴの目印も単なる丸ではなくてクリスタル。ここも気持ちをひきつけるところ。また、ボードは両面印刷で好きな面を使ってよいので、選ぶ楽しさも味わえます。
小さな子が年上のメンバーと遊ぶとき、ちょっと難しそうだと感じたゲームに対して消極的になる場合も見かけます。それでもこうしたゲームには「自分もみんなと同じようにできる!」という気持ちを感じるようで、いきいきした表情になることもあるようです。そういう意味で、運100%のゲームはそこにいるメンバーをおんなじ土俵にいざなう役割もあるように思えます。
(おわり)