「賢人パズル」─7つのブロックを組み立てて立方体を作ろう─
「賢人パズル」は、7つのブロックを組み立てて立方体を作るパズル。付属の問題集はだんだん難しくなっていって、かなりやりごたえがあります。
箱の中身はこんな感じ。7つのカラフルなブロックと、それを積んでいくプレート。そして、56問の問題が載っている問題集です。
ゲームの目的は、7つのブロックをプレート上で組み立てて立方体にすることです。
問題集の第1問はこんな感じ。まずはブロックを図で指定されている通りに積んでいきましょう。図をよく見て、それと同じように立体を構成するというわけです。ここはまだ思考のしどころではなく、正確に情報を処理して手を動かす場面です。小さなお子さんにとっては、難しさ的にちょうどよいかもしれません。
すると、指定されていないブロックが残ります。この残ったブロックをどう組み立てれば立方体になるか、自分でやってみてね…というわけです。
まあ、この問題は簡単ですよね。問題集の序盤はブロックがい1つだけ残る問題ですが、進むに連れて残るブロックが2つ、3つ、4つ…と増えていきます。
例えば27問目はこんな感じ。指定されるのは3つだけなので、残りの4つは自分で考えて組み立てる必要があります。
この問題、大人が挑戦するところをかなりたくさん見ているのですが、みなさん「…あれ?…ん?」と、予想よりも難しく感じる様子。私自身も結構手こずりました。
まずは手を動かしてあれこれ試行錯誤するのがポイント。そのうちだんだんとコツや考え方のようなものがおぼろげに見えてきて…という感じでしょうか。ここがこうなるとこうだから…と、空間を認知しながら考えるのは大人でもしっかり面白いです。
問題集は最終的に、指定されるブロックが1つだけの問題に進んでいきます。ただし、難度はちょっとずつ上がっていくので、順番に解いていくことで経験値が少しずつ貯まっていく感じも生まれます。
問題集の巻末には全ての問題の解答が載っているので、どうしても難しいときは自分で確認することもできます。また、他に誰かがいたら「1個だけブロックの置き方、教えてもらえる?」「このブロックの置き方で合ってる?」など、部分的に教えてもらうのもいいかもしれません。
パズルなので1人で遊べますが、2~3人であれこれ言いながらやって楽しむ方も多々います。知恵を出し合ったり、もどかしくなって「ちょっと貸してみ!」となったりと、意外とコミュニケーションも生まれます。
説明書には載っていませんが、立方体にするのとは関係なく積んで遊ぶのももちろん楽しい。小さなお子さんが手に取る様子を見ると、コネコネ自由に組み立てるだけでも十分楽しそうです。
また、普通の積み木と違ってブロックは別々の形をしているので、何かしらに見立てて積んで遊ぶのは大人でも工夫のしがいがあって面白いです。
色合いが鮮やか、作りもかなりしっかりしているので、手にしたときの安心感もあります。ちょっと変わった積み木としても、しっかり考えるパズルとしても、子どもから大人まで楽しめるパズルです。
(おわり)