「はっぱ はらっぱ ばった」─タイルの裏を言い当ててどんどん進もう─

「はっぱ はらっぱ ばった」は、並んだタイルの裏に書かれているものを言い当ててコマを進めるゲーム。記憶が混乱する中、なんとか自分なりに覚えたり工夫したりするのが楽しいです。

箱の中身は全てタイルで、メインは24枚ある「ゲームメダル」。メダルには「はっぱ」「はらっぱ」「ばった」のいずれかが書かれいます。言葉として書かれているのに加えて、デザインもそれぞれに見えるようになっているのも特徴です。どれも両面印刷になっていて、反対面にも3つのうちどれかが書かれています。

続いては各プレイヤー用のコマとスタートメダル。イモムシとチョウが描かれた、かわいくてさわやかなデザインです。

さて、ゲームの準備としてまずはゲームメダルを全て広げましょう。そのとき、「ばった」の面が出ていたらひっくり返します。

ひっくり返したらよく混ぜて、各プレイヤーは5枚重ねてメダルを取ります。

続いて、各プレイヤーのコマとスタートメダルを置き、そこから順番に1枚ずつゲームメダルを並べていきます。2~4人で遊べるゲームですが、今回は3人プレイ時の見本です。全てのメダルが1つの輪っかになるように置くわけです。

ゲームの目的は、輪っかの外側にある自分のコマを進めて、ぐるっと2周させることです。

自分の番にすることは、進行方向で次のゲームメダルの裏に何が書かれているか言い当てること。宣言してめくって正解なら、進むことができます。

上の例では残念ながらハズレ。めくったメダルはそのままにして、次のプレイヤーに交代です。

さて、各プレイヤーの順番が一巡してまた自分の番が回ってきました。さっきめくったメダルの裏、覚えているはずですよね。というわけで、タイルの反対面をよく覚えておくのがまずはポイントです。

正解した場合はコマを進めて、自分の番が続きます。また次のタイルの裏を言い当てたら進めます。まだ裏側を知らないタイルでも、運がよければ当たるかもしれません。その次のメダルも言い当てたらさらに進んでもう一度自分の番……というわけです。

さて、こうした記憶ゲームは人の番でも注目しておくことがポイント。いずれは自分も進む道だからです。

ただ、とりあえず必要な記憶は次のタイルという目先のこと。でも、人がめくったタイルも覚えておけばあとで有利になるはず。個人的な感想ですが、両方覚えようとすると両方わかんなくなる気がしました(笑)。でも、やっていくうちに自分なりの工夫や覚え方が見つけられそうな感触もあります。

一周したらコマを裏返しましょう。コマをめくると「2」と書かれているのは2周目だよという目印。イモムシだったのがチョウに成長しています。一番先に2周できた人が優勝というわけです。

基本的には記憶のゲームですが、確率や思考という要素もあります。

箱にはこのようにゲームメダルの両面構成と枚数が載っています。これをもとに考えると、わからないときも確率の高い選択をしたり、目印にするタイルを優先的に覚えたり…と、工夫できるはず。記憶と運に加えて、作戦的な考え方もできそうです。

記憶の仕方の特徴も人それぞれあるようです。私は言葉で覚えていたように感じましたが、一緒に遊んだ人は「絵柄で覚えてた」と話していました。自分の得意な覚え方を見つけたり、人の覚え方を取り入れたりする余地もおもしろどころです。

自信満々で言ったのが違っているとショックですが、それもみんなで笑えて楽しいです。反対にサクサクサクッと言い当てて連続して進めたときは気分スッキリ。メダルを何度もめくりますが、かなりしっかりした厚みがあってめくりやすく、遊んでいて気持ちがいいです。当たったりはずれたり、記憶と工夫が楽しいゲームです。

(おわり)