「ことばのクローバー!」─共通点ヒントで答えの言葉を伝えよう─

「ことばのクローバー!」は、伝えたい言葉の共通点をヒントに出して、他のプレイヤーに当ててもらう全員協力型のゲーム。ヒントを考えるのが難しい分、うまく伝わったときに盛り上がるのが楽しいです。

箱の中身のメインはプラスチック製のボードとカード。ボードは最大プレイ人数分の6枚入っています。カードは220枚とたっぷりです。

カードには四角い穴が空いていて、四辺には単語が書かれています。この単語がゲームを進めていく上で「他の人に伝えたい言葉」となります。

さて、ゲームは3~6人で遊べて、セット例はこんな感じ。人数に関わらず準備は同様で、各プレイヤーにボード・4枚のカード・ペンが配られます。

ここから先の作業は、各自が他の人に見えないようにして進めていきます。手などでうまく隠すようにしてもできますが、ついたてがあると便利です。

各プレイヤーは、位置も向きもランダムに4枚のカードを表向きでボードにはめこみます。このとき並んだ言葉のうち、外周にある8つの言葉を他の人に伝えるのがゲームの目的です。

続いて、答えとなる言葉を伝えるためにヒントを考え、ボードの葉っぱ部分に書き込んでいきます。

ヒントは外周隣り合う2つの言葉につき1つ書きます。ここでは「ユニフォーム」と「トイレ」を伝えるために「清掃業者」と書いてみました。

ヒントとして書けるのは1つの単語というルールがあります。略語、数字、擬音、複合語もオッケーということも生かし、人に伝わるようなヒントを考えるのがポイントです。

先ほどの例では割とスムーズにヒントを決められましたが、「地球」と「マスタード」の組み合わせだと難しい…。言葉はランダムに並ぶので、どう考えても共通点がないように思える組み合わせも生まれます。それでもなんとか頭をひねって考えましょう。

さて、上の写真のように4つの言葉を書いてみました。「地球」と「マスタード」のところには「玉」。ほら、マスタードのツブツブって玉みたいだし、地球もでっかい玉だし……。この例もそうですが、これで伝わるかな…と自信をもてないときが多々あるのも面白いところです。

ここまでできたらカードを取り外し、使わずに残っているカードを1枚引いて加え、裏向きにシャッフルしておきましょう。あとから加えたカードは答え合わせのときにお邪魔者となるわけです。

 

こんな感じです。全員がここまでできたら、いよいよ答え合わせ。最初の出題者を1人決め、他の全員は回答者。出題者のカードをめくり、ボードに正しく戻すことを目指します。

「窓……?これってパソコンのウィンドウのことじゃない?」「確かに!ユニフォームと清掃業者も合いそうだし」という感じで、回答者は相談しながらカードの並びを決めていきましょう。

サクッと決まるカードもあれば、どこにもはまらない…と迷子になることもしばしば。自分にはない発想に気付かされることもあるので、それぞれ思ったことをどんどん話していくのがよさそうです。

自信はともかく4枚並べたら、出題者にカードの位置と向きが正解かどうかを確認します。もしも一発で4枚とも正しく並べていたら、正解枚数の4点とボーナス2点で、合計6点が全員共有の得点となります。

不正解のカードがあったら出題者はそれらを取り外します。回答のチャンスは2回なので次がラストチャンス。回答者は改めて相談し、再び4枚並べたら正解を確認します。2回目はボーナスがなくなり、正解枚数分の得点となります。

続いて次の出題者の問題に移り…と、これを繰り返して全員分の問題を解いたらゲームはおしまい。その時点で何点取れたかな、というわけです。

この手のゲームでは説明書に得点に対する評価が載っていることが多いですが、このゲームに評価はありません。遊んだ結果を記録する用紙が入っているので、そこに書いて自分たちのベストを目指してくれ、という遊び方です。

ヒントを書くのが1つ目の考えどころですが、うっかりするとボード内側の言葉に関連するヒントを書いてしまうこともあるので要注意です。答え合わせでは正解するともちろん嬉しいですが、はずれたあとに「こういうわけでさ~」とやりとりするのも「そういうことか!」となって楽しいです。

謎めいた2つの言葉の共通点をひらめく瞬間も気持ちいい。人それぞれの発想や感じ方をテーマに、ワイワイ楽しく遊べるゲームです。

(おわり)