「パールパーティー」─海の仲間を見つけて真珠を集めよう─

「パールパーティー」は、サイコロを振って海の仲間の力を借り、たくさんの真珠を集めるゲーム。3歳くらいから遊べる、観察と手先の使い方が主な要素となる作品です。運のドキドキも楽しいです。

箱の中身で特徴的なのは真珠貝の家族。パパ・ママ・お兄ちゃん・妹・赤ちゃんの5人家族です。それとは別にタコも登場します。

続いての中身は海の仲間のタイルと2つのサイコロ。写真のまん中あたりを見るとわかりますが、サイコロは色と生き物を表していて、それと対応するタイルがあります。

ゲームの準備として、木製の真珠を貝の家族の穴に置いていきましょう。置く数は全部で61個と、結構な数があります。

個人的には、3歳からとの表示があるゲームの割に準備が大変だな……と思っていました。ただ、就学前のお子さんが実際に遊ぶ様子を見た感じだと、根気強く準備に取り組める印象です。こうした作業も楽しく感じるのかもしれません。

さて、ゲームは2~4人で遊べて、3人プレイ時の準備はこんな感じ。各プレイヤーにはひもが1本ずつ配られます。たくさんの真珠を手に入れてひもに通していくのがゲームの目的です。

真珠貝の家族はまだ寝ているようで、赤ちゃんだけ開いたら他は閉じておきましょう。

自分の番ではまず、2つのサイコロを振ります。今回は黄色とウミガメが出ました。これは「真珠集めの手伝いをしてくれる、黄色いウミガメはいるかな?」ということ。色と絵とを対応させて、タイルを観察する場面です。

見つけられたらそのタイルを裏返します。仲間の力を借りることに成功したわけです。

そして、そのとき開いている貝のピンク枠を1つ選び、そこにある真珠を全て取ります。(赤ちゃんのピンク枠には1つの真珠ですが、ゲームが進むと変わってきます)

取った真珠はひもに通しておきましょう。こうしてどれだけ長い真珠飾りができるかな…というわけです。小さな子にとって、ひも通しは楽しく手先を使う経験になるもの。「自分で通したぞ!」という達成感もある場面です。

ここまで終わったら次の人に交代。こうしてサイコロを振っては真珠をひもに通して…を繰り返していきます。

開いている貝がからっぽになったら、次の貝を開きます。妹の貝はピンク枠に真珠が2つずつ。一度にもらえる真珠はだんだん増えていくわけです。

最後に登場するパパの貝はうまくするといっぺんに5つもらえるので、ゲームが進むに連れて期待も高まっていきます。

ちなみに各プレイヤーに配られている巻貝は真珠の一時置場。1つずつひもに通している間、ここに置いておけば転がっていきません。こうしたところも親切設計です。

ゲームを進めるうちに、振ったサイコロに対応するタイルがすでにない場合も出てきます。このときは貝から真珠を1つ取って、タコに乗せてあげましょう。自分が真珠を取れなくて悔しい場面にも思えますが、「タコさんどうぞ~」とプレゼントするのは意外と楽しかったりもします。

2つのサイコロにはそれぞれ、キラキラの面があります。この面は好きな生き物/色に読み替えてよいラッキーな面。どれだったらあるかな…とよく見て探しましょう。

実はこのゲーム、考えて判断する場面はありません。強いて挙げるとしたら、上の写真のようにタコへあげたことでピンク枠の真珠の数に違いが生まれたとき、どの枠から取るか選ぶ場面です。数を比べて多いところから取るのがよい…わけですが、たとえ小さな子が少ない枠から取ったとしても、何回も遊ぶうちに自分で気づくまでアドバイスしないでおくのもいいかもしれません。

こうして振っては取ってを繰り返し、パパの貝の真珠がなくなったらゲームはおしまい。一番たくさん真珠を集めた人が優勝です。まだ数を数えられなくても、ひもに通した真珠の長さを比べればわかるようにできています。

ただ、説明書には「でも、順位はあまり関係ありません。みんな素敵な飾りを完成させましたね。サンゴ礁の仲間たちも、パールパーティーが華やかになって喜んでいます!」とあります。勝敗を意識しない遊び方もあっていいと思います。

勝敗を意識するなら、運のゲームなので「大人に手加減なしで勝てる」「何回もやれば必ず勝てるときが来る」とも言えます。どちらにしても、「ゲーム的な手続き」「運のドキドキ」「観察」「手先の使い方」を楽しく味わえるゲームです。

(おわり)