「ジーニアス スター」─サイコロ振りで生成した問題を解くパズルバトル─

「ジーニアス スター」は、サイコロを振って生成される問題ボードにピースをぴったり埋めていくパズルバトル。無限と言っていいほどに生み出される問題を解く手応えが楽しい2人用のゲームです。

箱の中身のメインはボードと木製ピース。これが2セット入っていて、1人1セット受け取ります。ここまで準備ができたら、2人のどちらかが同梱の7つのサイコロをいっぺんに振ります。

こんな風に数字が出ました。これらの数字をよく見て…

各人に配られている星マークのピースを、数字が対応するマスに埋めていきます。

これで問題が生成されました。ボードの空きマスに色ピースを並べ、全てのマスを埋めたらオッケーというわけです。

さて、2人とも準備ができたらスタートの合図でバトル開始です。考えながら手を素早く動かし、相手より先に解くことを目指しましょう。

というわけで、解けたらそれを宣言してそのプレイヤーが勝ち。1回ごとの勝負でもよいでしょうが、1勝を1ポイントとして何ポイント先取で勝ちにするかあらかじめ決めておくことも説明書ではおすすめされています。

上のアニメではサクサクとピースが埋まっていますが、実際にはこうはいきません。置いてはどかして…を繰り返し、試行錯誤するのがポイントです。自分でやってみて気づきましたが、繰り返して遊ぶうちに正解にたどり着きやすい並べ方がなんとなく見えてくるような気がしました。もちろん、手先を正確に素早く動かすのも大事です。

サイコロ振りで生まれる問題は16万通り以上。ほぼ無限と言ってもいいかもしれません。どんな問題でもぴったり埋まる並べ方が必ず1通り以上はあるそうです。説明書によると問題の難易度には差があるそうですが、解答不能の心配はありません。

このゲームのシリーズには「ジーニアス スクエア」もあり、そちらはピースのベースの形が三角ではなく四角。箱表記の難易度はスクエアが2であるのに対し、こちらのスターは4。結構やりごたえがあるかもしれません。

もし難度を下げたい場合は、振るサイコロの数を減らすとよいでしょう。位置を固定しない白いピースは裏返して星マークのない面を使い、どこにでも置けるようにすると簡単になります。これを応用すれば、ハンデをつけたいときにも活用できそうです。

反対に難しくしたい場合は、水色のピースを裏返し、オレンジの模様のある面を使います。解く際には上の写真のように六芒星が浮かび上がるようにするという条件が加わります。説明書には「難易度が格段に上がる」とあるので挑戦しがいがありそうです。

※六芒星ルールを入れて解けるのは全問題のうち57.4%になるそうなので注意です。説明書には六芒星で必ず解ける問題を生成するウェブページの案内が載っています。

2人対戦のほか、1人で修行モード的に遊ぶことももちろんできます。個人的には何問か解くうちに上達が実感できました。はじめはフワッとコツがわかる印象でしたが、それを言語化して相手といろいろ話すのも楽しいです。

手を動かしながら考えていると「……よし、ゴールへの流れが見えた!」とひらめく瞬間もあるのが気持ちいい。ルールそのものは簡単、1ゲームの時間も短いので、さまざまな場面で幅広く楽しめるゲームです。

(おわり)