「ガムトークこども」─必ず話を肯定される、トーク用カードのこども版─

「ガムトークこども」は、カードをめくって指定されたお題について話をするゲーム……というよりもトーク用アイテムのこども版。こどもも話しやすいお題で揃えられていて、話が必ず肯定されるされるシステム(?)なので、安心して話せます。

箱の中身は全て細長いカードで、全部で36枚。どのカードにも裏面には1~6の数字、表面には数字に対応する「トークのお題」が書かれています。

遊び方は簡単。箱裏の表記で全てがわかります。話し手がお題に沿って話をして、それが終わったら聞いていた人は「良い話や~」と言いましょう。得点も勝敗もなく、話し手を交代して続けていく感じです。

ではちょっと実際にやっているところを再現してみますね。この記事を書いている私が話し手となります。

準備として、全てのカードを裏向きで山札にします。話し手はそこから1枚めくりましょう。その時点で山札一番上のカードの数字に対応するお題を確認して、それについて話すというわけです。

上の写真の例では「じぶんのおわんのはなし」。普段はあえてしないけど、年齢問わず誰でもなにかしら話すことがありそうなお題ですね。では話を始めます。

「お椀、私は木でできているやつが好きで、ごはんも味噌汁も木のお椀を使ってます。2つあるんですけど、ひとつは手のフィット感がいまいち悪くて、下手すると落っことしそうになるので気をつけてます。おしまい。」

はい、ここで聞いている人は「良い話や~」と言ってください。話の長さは自由、オチがなくてもオッケーというのがルールです。

箱の遊び方には特に書いてありませんが、話し手は話が終わったときに「おしまい」とはっきり言うのがおすすめです。「良い話や~」と言うタイミングがわかりやすくなります。

もし心の中で「どうでもいい話だな」と思ったとしても「良い話や~」と言ってください。やってみるとわかりますが、言うと場が和みます。必ず肯定されるのがポイントなのです。

ルールはもともとの「ガムトーク」と全く同じ。デザインがポップになっていて、お題が子どもでも話しやすくなっています。

「からあげのはなし」「ほめられたはなし」など、子どももとても話しやすそう。個人的に好きなのは「どろのはなし」。大人は泥のことなんて普段考えないですが、子どもなら何か言うことありそう。私も「子どもの頃、泥だんご作りよくしたな」と思い出しました。大人も子ども時代を思い出して遊べるお題が揃っていると言えるかもしれません。

いつまで続けるかのルールもなく、そのあたりも遊んでいる人同士で決めましょう。あまり知らない人同士で遊んでも会話が生まれるほか、よく知っている人同士でも新たな発見があって面白いです。箱もガムサイズで超コンパクト、じっくりでも短時間でも、どこでもできちゃえるのも楽しい作品です。

(おわり)