「ナゼカヨメチャウ」─文の虫食い部分を読み取ってすばやくアクション!─

「ナゼカヨメチャウ」は、文の虫食い部分を想像して読み取り、文が指示するアクションをすばやくおこなうゲーム。みんなで「……???」となったり、ひらめいて急いでアクションしたりするのが楽しいです。

本の体裁をしたこのゲーム、遊び方は裏表紙を見ればほぼ一発でわかります。

上の写真の虫食い部分、補って読めたでしょうか? 正解は「これがよめたら みぎてをあげよう」。文は必ず行動を促す内容になっているので、わかったら実際にそれをやってみるわけです。

さて、ゲームは3~6人でプレイできて、何人で遊ぶときもこの本が一冊あればオッケー。まずは最初の出題者を決めましょう。他の人は回答者です。

決まったら、出題者は適当なページを選んで本を開きます。このとき、回答者にはページが見えないように気をつけましょう。テーブルの下で開くほか、しばらく回答者に目をつぶっておいてもらうのもよいでしょう。

出題者はそのページの答えをある方法で確認します。その方法はあとで紹介するとして、答えが確認できたら回答者たちに見えるように問題を公開します。

(※記事で紹介するに当たり、発売元に連絡を取って1問だけ公開する許可をいただいています)

こんな感じ。回答者は虫食い部分を補って読み、文の指示を読み取ります。

虫食い部分は漢字ではなくひらがなです。

わかったら実際にその行動をするのですが、読み取れましたでしょうか…?

ちなみにこの問題、私の周りの何人かに見せたところ、わかるまで大体一分半くらいかかりました。

私自身も正確には計測していませんが、それくらいかかった印象です。

わかったら先着で文の内容を行動に移しましょう。次の写真で正解例が出てきますよ。

 

 

回答者の行動が正しかったら、出題者は「正解!」のコールをします。正解した1人目の回答者は1点ゲット確定です。

違っていてもペナルティはありません。半信半疑でとりあえずアクションしてみるのもオッケー。妙な行動が繰り出されて場が盛り上がる場面でもあります。

また、1人正解しても他の回答者はまだあきらめなくて大丈夫。先着2名まで正解のチャンスがあるからです。

今度の答えは「バナナ」。こちらもやはり正解のようですが、ここで確認タイム。2人目の正解者は虫食い部分を補って、問題文を音読します。

今回の答えは「すきなくだものを ひとつおしえて」。正しく音読できたら2人目の正解者も1点ゲット。正しく読めなかったら得点にはなりません。文を読み取らず、1人目の正解者の様子をまねして行動しただけでは得点にはならないわけです。

ここまで来たら出題者を交代して次の問題に移ります。この流れを繰り返し、最初に6点取った人が優勝です。

ここで出題者が答えの確認する方法を紹介しましょう。本を見開きにすると隣のページに虫食い部分の正解が載っています。それを参照して問題文を埋めて確認すればよい……わけですが、意外と「…ん?…んん?」となる印象。よく見てちゃんと把握しましょう。

出題者になったときの感想ですが、隣のページの問題が視野に入ってつい気になっちゃう感じがありました。上の写真のように、四隅を切り落とした紙を作って、ページに乗せると答えだけ見えるようにすると落ち着いて確認できそうです。

問題は全部で60問。例題として紹介したのは一番やさしいレベル1。これは問題数が最も少なく、レベル2(普通)・レベル3(難しい)が中心です。答えにたどり着くのは意外と難しく、やりごたえがあります。

また、ページの右下にアイコンがついている問題もあります。上の例は「声が出ます」の意味。他にも「大きな動きを伴う」「人との接触がある」ことを示すアイコンがあるので、状況にあわせた問題選びもできるようになっています。

このゲーム、1回やったらわかっちゃうやつ……と言えるかもなのですが、個人的な経験としては、前に解いた問題を一週間後にまた目にしたとき、「これ…知ってるはずだけど……答えなんだっけ?」となりました。自分の記憶の情けなさを実感するのと合わせて、何回も遊べて得した気分にもなりました。

みんなで問題をじーっと見る時間がしばらく続いたかと思うと、ひらめいた人が急になんかしらのアクションをしだす瞬間が盛り上がります。わかってスッキリしたり、先んじられて感心したりする中、何度も笑いが巻き起こるゲームです。

(おわり)