「カフーツ」─UNO風ルールでカードを出してお題を達成する協力型─

「カフーツ」は、UNO風ルールで複数の山にカードを出していき、場の状況を指定するお題カードをクリアしていく全員協力型のゲーム。ルールは簡単なのにミッション達成はやりごたえがあって、ムズ面白くて楽しいです。

 

箱に書かれているロボットの名は「カフーツ」。このロボに人間の感情を教えてあげようというのがゲームのフレーバーです。

箱の中身は全てカード。カードには2種類あり、上の写真は「カフーツココロカード」。1~7の数字が割り振られていて、色は4色。同じカードが2枚ずつ存在します。(ここから先、単に「カード」と呼びます)

もう1種類は「お題カード」(ここから先「お題」と呼びます)。カードの状況についての指定がいろいろと書かれています。左下に★が1~3つ書かれているのは難易度。場にカードを出して、これらお題をクリアしていくのがゲームの目的です。

ゲームは基本的に2~4人で遊べます。準備として、どの人数で遊ぶときもカードを手札として4枚ずつ配りましょう。それとは別にカードとお題を4枚ずつ場に出し、残りは裏向き山札としたらゲーム開始です。

上の写真は3人プレイ時のセット例。難易度は6段階あり、使うお題の種類や枚数が違ってきます。今回は最もやさしい「サクサクモード イージー」で準備してみました。使うお題は★1つのみで18枚です。

自分の番では、手札から1枚を場の4か所どこかのカードに重ねて出します。このとき、重ねるには色か数字が同じではないといけません。UNOと同じ、と説明すると早い場合も多そうです。

さて、手札は上のような状態。場のカードは下の写真の状況です。

まずはお題と手札、場のカードをよく観察しましょう。ゲームの目的は、場のカードの状況がお題の内容を満たすようにすることです。ここでは「はなれた場所にアカ2枚」のお題に着目しました。

というわけで、[ミドリ6]に[アカ6]を重ねて出せばこのお題は達成。達成の証に、みんなで「カフーツ!」と声に出しましょう。これは説明書にも載っているルール。わざわざやらなくても…と思うかも知れませんが、一体感が出るので声に出すのがおすすめです。

また、カードの色は喜怒哀楽を表しています。お題の絵柄はそれと関連するようになっているので、ゲームを進めながら味わうのも楽しいです。

達成したお題は脇によけ、新しいお題を山札から1枚めくって場に出しましょう。手札も山札から1枚補充して手番はおしまいです。もちろんこうして達成できるときばかりではありませんが、手札を1枚出して補充したら手番はおしまいです。

これを繰り返してゲームは進みます。ミッション達成を目指す全員協力型ですので、うまく相談するのもポイント。ただし、自分がどんなカードを持っているかを伝えることは禁止。遠回しに伝えるのもNGです。コミュニケーションには制限があるわけです。

でも、場を指さして「ここに出したいからできたら出さないでおいて!」「このお題、いけそう?」といった相談はオッケー。やりとりに制限がある中、工夫して通じ合えるように工夫するのがおもしろどころです。

ただし、順調にお題クリアを進めていけるといいのですが、いきなりゲームオーバーになる場合もあります。

誰かの番が来たとき、その人が場のどこにも手札を出せない状況になったら即ミッション失敗でゲームオーバー。この点も注意して進めていかなくてはならないのがスリリングです。

その点にも気をつけつつ、カードの山札と手札を使い切る前に全てのお題をクリアしたらミッション成功。逆に、使い切ったときにお題が1枚でも残っていたらミッション失敗です。

一度クリアしたら難易度を上げて挑戦したくなるはず。レベルを上げると混ぜる「★★★」のお題はなかなか難しい…。その分、達成感も大きいです。

情報が全て公開されている協力型ゲームは、経験や状況理解度の差がプレイヤー間にあるとイーブンな関係でゲームを進めるバランスが崩れることもあるように思います。その点このゲームは、手札という非公開情報があるのでそうなりづらい印象。みんなで探り探り成功を目指す感じです。

UNOっぽくカード出すルールにはなじみがあるのに、UNOとはまったく違うプレイ感覚。敷居は低いですが成功を目指すやりごたえは十分です。やりとりや出し方を工夫して、なんとか成功を目指すのが面白いゲームです。

(おわり)