「ito レインボー」─お題に合わせて数字カードを並べる協力型─

「itoレインボー」は、個々に配られた数字カードを小さい順に並べていく協力ゲーム。ただし、数字を言うことはできず、お題に沿った言葉に例えて相談します。価値観の一致やズレに話が盛り上がりますよ~。

箱の中身のメインはカードで、こちらは数字カード。1~100までの数字が1枚ずつあります。イラストはゲーム内容とは関係がありませんが、どれも楽しい雰囲気で和みます。

こちらはお題カード。「幼いころに欲しかったもの」「人からごちそうされたいもの」などいろいろなお題が書かれています。片面に3つのお題、両面印刷で20枚あるので、全部で120のお題があることになります。

さて、ここからは基本ルールの「クモノイト」の遊び方を紹介します。2~7人でプレイできて、5人プレイ時のゲームのセット例はこんな感じです。

数字カードをランダムに1枚ずつ取りましょう。また、各自クリスタルの色を決めて3つずつ取ります。場には数字カードとは別に、0のタイルを置いておきます。

続いてはお題決め。お題カードを1枚引いて、両面6つのお題をみんなで確認します。その中から相談してどれか1つを決めましょう。上の例では「商店街のくじの景品でランクが高いもの」としました。お題フレームに挿してわかりやすくします。

場の状況はこんな感じ。続いては配られた数字カードを自分だけ見て確認します。今回配られたのは……

16でした。

この数字をお題の「景品のランク」に合わせて、どんな景品か考えます。ランクの低い方が1、高い方が100として考えるので、16は結構低くてそんなにうれしくないやつですね。

うーん、なににしよう…。あとで各人の数字を小さい順に並べるのがゲームの目的ですので、みんなと共感できるものを考えるのがポイントです。

思いついたら発表です。今回は「輪ゴム」としました。他の人もそれぞれ考えて、出揃った例はこんな感じです。

これらを小さい順に並べるべく、みんなで自由に相談します。

「まあ、ポケットティッシュは最初だよね」「そこはオッケー、で、ボールペンと輪ゴムが微妙じゃない?」「自分ならボールペンの方がうれしいな~」「その2つも迷うけど、自転車と温泉旅行もどっちが上かな?」という感じで話が進みます。自分の考えを積極的に伝えつつ、人の話もよく聞いて決めるのが楽しい場面です。

今回の例ではこんな感じで並べることにしました。

並べたカードには誰が出したかわかるようにクリスタルを置いておきます。こうしてみんなで並べたら、続いては答え合わせタイム。小さい方から順にめくっていきます。

今回は見事成功!

「やっぱり輪ゴムとボールペンは微妙だったね!」「自転車と温泉も近いし」などなど、感想のやりとりが盛り上がります。今回は成功例ですが、失敗したときも「えー!その数字でそれ!?」という感じで価値観のズレが見えて面白いです。

失敗したら再挑戦。成功したらそれでおしまいにしても良いですが、説明書にある「レベルアップチャレンジ」のルールで次の回に進むのがおすすめです。

レベルアップする場合、誰か1人に配る数字カードを1枚増やして2枚とします。今度は6枚のカードを並べるのがミッション。新しいお題を選んで相談をはじめましょう。

これも成功したらさらにもう1人のカードを増やして……と続けていき、全員が2枚ずつになるのが上限。そうなると5人プレイの場合は全部で10枚ですから、難度も上がりそうです。少ない差のカード同士を正しく並べられた場面など、かなり盛り上がるはずです。

お題は身近なものや普段は考えたりもしないようなものなど、バラエティ豊かでそれを考えるだけでも楽しいです。「ショックを受けた好きな人のクセ」なんて、想像や経験で人それぞれ面白いのが出てきそうです。遊ぶメンバーの親しさや年齢に合わせて決められるよう、いろいろなお題があります。

「誓いカード」なるものもあって、楽しく遊ぶコツが書かれています。自然とこんな感じになりますし、うまくいってもいかなくてもワイワイ楽しい雰囲気になりやすいです。

上で紹介したルールを2チームに分かれて同時におこなう「ニジノイト」というルールも収録されていて、こちらだと14人まで一緒に遊べます。箱の裏にも「価値観のズレが面白い!」とあるように、いろいろなメンバー同士で話をやりとりできるのが楽しいゲームです。

(おわり)