「IQラブ」─ハート型のマスをキラキラピースで埋め尽くそう─
「IQラブ」は、ハート型のマスにキラキラピースをはめこんで埋め尽くすパズル。手先をたくさん動かして、試行錯誤しながら論理的に考えるのが面白いです。
箱の中身のメインはハート型のボードと10個のピース。ピースは色とりどりでさまざまな形をしています。
問題集も入っていて、これを参照しながら解いていくタイプのパズルです。ハート型の問題は72問あって、ページが進むごとにだんだん難しくなっていきます。ここでは1番の問題を例に遊び方を紹介します。
問題を解くべく、まずは問題を見て同じようにピースをはめこんでいきます。見てはめるだけでしょ、簡単だよね…と思うかもしれませんが、意外と「あれっ?」となることもあります。
というのはこのパズル、マスの線が斜めに行き交っています。こうしたパズルは四角の向きが縦横で揃っていることが多いですが、斜めになっているのが「IQラブ」の特徴。このことで感覚的にひねりが効いて、他の埋め尽くしパズルより難しくなっているように感じます。
問題と同じようにピースを置いたら準備完了。残ったピースをはめ込んでいきましょう。
というわけでクリアです。最序盤は自分で考えるピースは2つなので簡単ですが、その数がだんだん増えて難しくなっていきます。
問題集の序盤は「スターター」とされていて、その最終問題は4ピースを自分で考えて埋めます。このあたりになると、店頭で試す方も「…意外と難しいぞ」という感じで挑戦されています。
最終章の「ウィザード」はこんな感じ↓
さらに次のページでは置くピースが1つしか示されていません。これはかなりのやりごたえ。説明書にも書かれていますが、各問題に対する正解は1通りしかないとのこと。この手のパズルで別解なしというのは難度の高さを示していることになるはずです。
箱の裏には上のような表示もあります。この手のパズルは置き方のパターンつぶしでもありますが、総当たりをやるのはさすがに非効率。試行錯誤しながら置いていくうちに、「ここにこのピースはあり得ない」「ここにはまるのはこれかこれ」といった形で、論理的に考えられるようになっていくと思います。
「集中力」とあるのは記憶力とも関連するかもしれません。パズルと記憶力は縁がないように感じるかもしれませんが、適当に手を動かすだけだと「あれ、この置き方さっきやったかな?」と記憶があいまいになって、おんなじことを繰り返すことになりかねません。(私は結構そうでした……)
問題は全120問のうちハートの部は72問で、そこから先はボードの裏側を使う長方形の問題です。好みによっては、こちらから始めるのもありかもです。
問題集巻末には全問題の答えも載っています。もう無理……となったときにはこちらを見るのもありですが、それは悔しいですよね。誰かに答えを見てもらって、「緑のピースの場所だけ教えて」など聞いてお助けありという形にするのもよいかもしれません。
パズルとしての面白さ以外にも、キラキラ、カラフル、ハート型というビジュアルも特徴です。思わずやってみたくなる魅力が漂うのも大事でしょう。
ボードはピースをはめこんだあと、問題集を入れてフタが閉まるようになっています。コンパクトで持ち運びやすいので、お出かけにもぴったり。待ち時間がある外出時などにもよさそうです。
パズルなので1人で楽しめるものですが、何人かであれこれ言いながら解くのも面白いです。また、複数人で遊ぶときは「定めた時間(30秒や1分)ごとにピースをはめる人を交代して、誰が解くかで競う」という方法もおすすめです。人がやっているときに注目しておくのがヒントになるので、単なる待ち時間にならないのもいい感じです。
見た目が華やかでやりごたえがあり、年齢問わず楽しめるこのパズル、解けたときのスッキリ感も気持ちいいゲームです。
(おわり)