「マインクラフト:ヒーローズ」─資源を集めて建物を作り、村を守ろう!─

「マインクラフト:ヒーローズ」は、悪者が村にやってくるまでに資源を集めて建物を作り、みんなで協力して村を守ることを目指すゲーム。役割分担や今後の方針について、相談して成功につなげるのが楽しいです。

まずはこのゲームの失敗と成功について説明しましょう。ゲームを始めると、悪者がだんだん村に近づいてきます。

こうして悪者が村に来てしまったらミッション失敗です。ではどうすれば成功かと言うと…

これら3つの建物を作ったらオッケー。悪者が来る前に頑丈な建造物を作って村を守る、という設定です。建築にはそれぞれの建物に表示されたブロックが必要です。

ゲームを進めるうち、こんな感じでブロックを集められたら建物が完成してミッション成功というわけです。

ではゲームを始めてみましょう。ゲームは2~4人で遊べて、2人プレイ時のセット例はこんな感じ。

左下と右奥に見えるのが各プレイヤーの個人ボード。人数に応じて用意し、他の部分はどの人数でも準備は同じです。

このゲームの手番は、【アクションを2つ実行】【白サイコロを振る】という流れで進めます。

2つおこなうアクションの選択肢は、【ブロック集め】【戦闘】【探険】【建築】の4つ。順番は自由で、同じアクションを2回おこなうこともできます。

さて、まずは【ブロック集め】をしてみましょう。

【ブロック集め】をする場合、自分のコマをつるはしアイコンのあるマスへと移動させます。そしてブロックの入った袋から3つ、ブロックを引きます。

このとき、今いるマスに表示のブロックと同じものを引けたらゲット成功。個人ボードに乗せておきます。上の写真では砂(ベージュ)を取ることができました。

色が違うブロックは袋の中に戻します。ただし、「闇ブロック」と呼ばれる黒いブロックはちょっと特殊で、袋に戻すのと合わせて……

今いるマスにモンスタータイルの山から1枚引いたモンスタータイルを置きます。モンスターがいる限り、そのマスでブロック集めをすることはできません。闇に触れて怖いやつが登場、という感じです。

では、モンスターを倒すべく【戦闘】のアクションをしましょう。

モンスターのいるマスにコマを移動させると【戦闘】ができます。このアクションでは、黒サイコロを振ってバトル! 上の写真のモンスターに「5-6」と書いてあるのは「サイコロで5が6が出たら倒せるよ」という意味。今回は5が出ているのでバトル成功です。収穫として袋から3つのブロックを引き、好きな1つをゲットできます。

モンスタータイルは取り除き、再びそのマスで【ブロック集め】ができるようになります。

倒せる目が1発で出なくても、サイコロは3回まで振り直し可能。ただし、顔の面が出たら悪者コマが一歩村に近づきます。また、矢印の面が出た場合は逆に悪者コマが村から一歩遠ざかります。モンスターとやりあってるのを見て、悪者が隙を突いたり戸惑ったり……ということかもしれません。戦闘の時にもいろいろなことが起きるというわけです。

さて、ブロックを手に入れるには必ず袋の中から引くことになります。ゲーム開始時に4つ入れることになっているのですが、当然ながらだんだん減っていってしまいます。それを増やすために行うのが【探険】アクションです。

【探険】では3つの山札としてある「ワールドタイル」から、一番上のどれかを1枚取ります。そして描かれているブロックを袋に中に入れます。

その後、タイルを裏返してボードにつなげて並べます。つるはしアイコンがある場合は、今後【ブロック集め】ができるわけです。世界を広げて新たなブロック源を見つけた、という感じです。

続いてのアクションは【建築】。これがゲームの最終的な目的に直結します。

【建築】では手に入れた個人ボード上のブロックを、対応する建物のそばに置きます。置くのはいっぺんにいくつでもオッケー。ちまちま進めるよりもいっぺんに置いた方が効率的なはずですので、タイミングも考えどころです。

こうして3つの建物に必要なブロックを集めたら成功なのですが、そう簡単には行きません。手番で2つのアクションを終えたら、【白サイコロを振る】ことになっています。

白サイコロの面構成は「無地面」と「顔の面」が3つずつ。無地面では何も起きませんが、顔の面は戦闘時と同様に悪者が1マス進んできます。さらに、準備時に置いた闇ブロックのマスまで来ると、それを袋に中に入れることになっています。だんだんモンスターの出現率が上がっていくわけです。

こんな流れでハラハラしたりうまく事が運んだりしながら、成功を目指します。

ところで、これまでの写真にも出ていましたが、各プレイヤーのコマには動物がお供していますよね。これ、開始前の準備段階で各自動物を選んでコマスタンドに立てることになっています。

動物は6種類。それぞれ能力があって、例えばオオカミは「【戦闘】で出た黒ダイスの出目にプラス1する」という感じ。モンスターを倒しやすいわけです。他にもブロック集めが得意だったり、モンスターを追い払ってくれたりといろいろです。

各自得意分野があるので、プレイを進めるときにも「ブロックは任せた、自分はモンスターを倒す!」といった具合に相談が進めやすい印象。「7歳から」という表記のこのゲーム、指針がもちやすくなっているわけです。

とは言え、ここぞという場面ではそれに囚われない方がいいこともあるかも…。悪者が迫りくる中、アクションをうまく組み合わせて成功を目指すやりとりが弾むのが楽しいゲームです。

また、建てる建物の3枚組は3セットあり、セットごとに難易度が違います。今回のは一番易しいものなので、これに成功したら次の難度に上げて挑戦することもできます。

ちなみに、マインクラフトがテーマの大箱ボードゲームは現時点で3つほどあります。緑箱は対戦型の戦略ゲームで、年齢表記は10歳から。30~60分と書かれていますが、もう少しかかることもある印象です。

赤箱は協力型のボス退治ゲームで、10歳から&60分との表記。緑箱よりちょっと複雑な印象で、60分ではなかなか終わらないんじゃないかな…という感じ。緑箱も赤箱もとても面白いのですが、なかなか本格的。その点「ヒーローズ」は気軽に楽しめる印象です。

(おわり)