「ゴールデンアイ」─記憶と相談を活用してウサギをキツネから逃がそう─

「ゴールデンアイ」は、サイコロを振ってすごろくのようにウサギを進め、記憶と相談を活用してキツネから逃げる全員協力型のゲーム。かわいい見た目に反して成功は難しくて、本気にさせられます。

箱の中身のメインは、写真上段の「小道カード」。これを道のように並べて、すごろくのマスを作ります。

左下は「宿屋カード」。タイトルの「ゴールデンアイ」はドイツ語で「金色のタマゴ」という意味で、この宿の名前でもあります。ここにウサギをゴールさせることがゲームの目的です。

さて、小道カードはどちらかが裏面ということはなく、両面印刷になっています。

それぞれの面にはタマゴや足跡が描かれています。上の例は「タマゴ/足跡」ですが、両面ともタマゴ、両面とも足跡というカードも存在します。

ゲームの準備として、まずは宿屋カードをテーブルの真ん中に置きましょう。そこをゴールとして渦を巻くように小道カードを並べていきます。

こんな感じです。最後尾のカードにはキツネコマをセット。そこから9枚空けた次のカードから3枚にウサギコマを置きます。(このゲームには難易度設定があり、この設定は中級です。初級は10枚空き、上級は8枚空きとします)

さて、いよいよゲームの開始。自分の番ではまずサイコロを振ります。

サイコロは赤青黄が2面ずつ。振って出た色と同じウサギを1マス進めます。

続いて、進めたコマの前後どちらかのカードをめくります。まあ最初のうちは勘に頼ることになるでしょう。ここでは前側のカードをめくることにしました。

出てきたのは黄タマゴが2つ。これはラッキー、こうした場合、描かれたタマゴと同色のウサギをタマゴの数と同じ分進めます。

こんな感じです。さらに続けて、黄ウサギが止まったマスの前後を確認すると…

前後どちらにもコマがありました。コマがあるカードはめくる対象から飛ばして考えるので、上の場合は赤いカードのどちらかをめくります。ここでは後ろのカードをめくってみましょう。

出てきたのは足跡が1つ。この場合、足跡の数だけキツネが進みます。

というわけで、キツネが1マス進んで一区切り。次のプレイヤーに交代して再びサイコロを振ります。ウサギが進む限りは続けてめくり、キツネが進んだら手番交代というわけです。

この流れを繰り返していきます。だんだんカードの表裏が明らかになっていきますが、「両面を覚える」というのが意外と曲者で、かなり混乱させられます。ただしこれは協力ゲーム。みんなで「この裏ってタマゴだったっけ?」などなど、確認するコミュニケーションが盛り上がります。タマゴの連鎖をうまく続けられると気持ちいいです。

こんな風に進めていき…

ウサギが1匹でも宿屋に到着したら成功。

説明書を読んで「1匹でいいの?」と思ったのですが、宿屋の前に描かれたベルを鳴らしてキツネを追い払うという設定になっています。それにそもそも、1匹逃がすだけでも大変なんです。

もしキツネがビリのウサギに追いついてしまったら失敗です。やってみるとわかりますが、キツネが来るのはあっという間。自分自身で遊んだほか、何組かがこのゲームを遊んでいるところを見ていますが、1回目で成功したところを見たことがありません。

1回目での成功は相当厳しい印象です。準備し直してぜひ2回目に挑戦しましょう。説明書のルールではカードの並びはそのままでオッケー、さらに前の回の準備時よりもキツネから1マス離したところにウサギを置いていいことになっています。

それって簡単過ぎると思いません? カードの記憶が残っている上に、スタート位置も有利になっている甘さ。私もそう思っていましたが、実際にやってみたら2回目も失敗でした…。他の方の例を見ても、2回目でも成功率は高くありません。

「こりゃ意外と難しいぞ…」となって、本気で覚えて相談し合うのが面白いところ。覚えたつもりでもわからなくなったり、人によって意見が違ったりするのも含めて、やりとりが盛り上がります。場面によっては目先の利益だけに囚われないことが大事になることもあるかもしれません。

ここまで紹介した基本ルールのほか、「助っ人カード」の特殊能力を活用する応用ルールもあります。準備時のウサギとキツネの間隔を狭くする代わりにこれらを入れるという形です。基本で慣れたら助っ人を入れるのも楽しそうです。

かわいらしい見た目からすると意外な難しさと、それをなんとかしようとみんなで相談する面白さに驚かされました。子供と大人が一緒に記憶系の協力ゲームをすると子供に助けられることも多いように感じますが、それもよい点かもしれません。1回失敗しても、次の回でそれまでの経験を活かせるようになっているのもいいですね~。子どもだけでも、年齢差があっても、もちろん大人同士でも、協力しあって一緒に遊ぶのが楽しいゲームです。

(おわり)