「あてっこどうぶつ」─自分の動物を2枚のアイテムで伝え合おう─

「あてっこどうぶつ」は、各自担当する「どうぶつカード」がどれなのかを、2枚のアイテムカードを選ぶことで伝えてあてっこするコミュニケーションのゲーム。ルールは簡単ですが伝え合うのは意外と難しくて、うまく伝わると嬉しくなるのが楽しいです。

箱の中身は全てカード。そのうちメインとなるのは35枚ある「どうぶつカード」です。

各カードにはいろいろなことをしている動物が描かれています。かわいらしかったり、なんとも言えない雰囲気だったりで、絵として眺めるだけでも楽しいです。

もうひとつのメインは51枚ある「アイテムカード」。

何かしらのアイテムが描かれています。また、絵ではなく「形」「たくさん」といった言葉が書かれているものもあります。

さて、ゲームを始めましょう。3~5人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。

A~Eのアルファベットカードに対応するようにどうぶつカードを並べ、その下に15枚のアイテムカードを並べます。

また、アルファベットカードは場に並べたのとは別にもう一組あります。これをシャッフルして、各プレイヤーに1枚ずつ配ります。

配られたカードは自分だけ確認して、人には見せません。そこに書かれたアルファベットが自分が担当するどうぶつカードです。

自分のどうぶつカードがどれなのかをうまく他の人に伝えられると得点になります。場をよく見て、担当のどうぶつカードを確認しましょう。

さて、ここからが本番。スタートプレイヤーになった人は、場の「アイテムカード」をよく見ましょう。場から2枚選び取って、自分の「どうぶつカード」がどれなのかを伝えます。

ここではよく考えて、「持っている」と「じょうろ」を選びました。担当のどうぶつカードとアイテムカードの関連を吟味するのがポイントです。

空いた場には山札からアイテムカードを2枚補充し、左隣の人に交代。この流れを全員がするまで繰り返します。

一周したら続いてはあてっこタイム。スタートプレイヤーは最初の解答者となり、他の人が取ったアイテムカードをよく見て担当のどうぶつカードを推理しましょう。

推理する相手は誰でもオッケー。当てると得点になるので、よく見て想像を働かせるのがポイント。ここではよく考えて、田中さんのどうぶつカードを当てることにしました。決めたら「田中さんはEですか?」といった形で宣言します。

田中さんは正解だったらアルファベットカードをめくります。この場合、双方に1点ずつ入ります。(得点の目印として田中さんのアイテムカードを裏向きで2人に1枚ずつ渡します)

不正解の場合はそれを告げてアルファベットカードはそのままです。この流れを一周おこないます。

ちなみに、先ほど選んだ2枚のアイテムカードは、筆者が担当したどうぶつカードを伝えるために選んだものです。

よろしければちょっと考えてみてください。Eはすでに別の人の担当であることがわかっていますので、A~Dのどれかです。正解は……

Cでした。イルカがラケットを「持っている」。でも、BのサイもDのネズミも何かを持っているんですよね。そのため、水中にいるイルカにちなんでじょうろを選んだというわけです。

…伝わりましたでしょうか。このゲーム、伝えたり意図を汲んだりするのはなかなか難しい印象があります。どうぶつとアイテムのカードの間で、関連があるようなないような…と思わされることが多いです。

ゲームの流れとしては、解答者を一巡させたら1ラウンド終了。場の動物カードを刷新し、アルファベットカードをプレイヤーに改めて配り、次のラウンドに入ります。スタートプレイヤーをずらしつつ人数分のラウンドをおこなってゲーム終了、その時点での得点で競います。

伝えるためには工夫が必要で、推理には想像が必要。やってみるとわかりますがあてっこは意外と難しく、うまくいったときは「よくわかったね~!」となることも多いです。

アルファベットカードを使う枚数で難易度調整もできるので、メンバーに合わせて変えるのもいいでしょう。ルールは簡単で子どもから遊べつつ、ゲーム慣れした大人同士で遊んでも意思疎通は一筋縄ではいかずしっかり面白いはず。お互いの意図をあれこれ話し合うのも楽しいゲームです。

(おわり)