「ひらがなポーカー」─ひらがなカードでフリーダムな言葉づくり─

「ひらがなポーカー」は、ひらがなのカードを使って言葉をつくるゲーム。自由でゆるくて、でもいろんな意味で頭はかなり使います。

2~4人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。各プレイヤーにカードを5枚ずつ配り、残りは山札です。

ゲームの目的は、手札の5枚を並び替えて言葉を作ること。最初の手札を見て、これからどんな言葉を作ろうか…と、文字を並び替えたり、発想を広げたりすることがポイントです。

自分の番にすることは、好きな枚数の手札を捨て、それと同じ枚数を山札から補充すること。交換しなくてもオッケーです。当て込んだカードが来たらラッキー。違っていたら、それを材料に軌道修正して考え直すことも必要です。

カード交換を2周おこなったら、作った言葉を公開します。

このゲーム、説明書でもルールの扱いはかなりゆるい。それでも一応得点表が載っていて、2文字の言葉ができたら20点、3文字なら30点…となっています。文字数の多い言葉ができると確かに気持ちいいので、手札をやりくりして考えたくなります。

子どもにとっては、新しい言葉を知る機会にもなりそう。「いかさまって何?」と聞かれたら、大人側も相手がわかるように伝える説明力を試されるはず。

「゛」や「゜」は共用で使える透明カードを重ねて表現します。

また、「○」はどの文字としても使えるマルチカード。実際に組み入れてみると、意図せず妙な雰囲気が出てきます。

先ほどの得点方式でやってもよいですが、自分がやってみて盛り上がったのは「好きなの投票ルール」。できた言葉のうち、各プレイヤーが「面白い」「すごい!」「なんかいい」と、なんでもいいので好きだと思ったものに投票する遊び方。

自分が作った言葉を含めて、せーの!の合図で指差し投票。特に得点化するでもなく、ワイワイやるだけでも楽しい。

やってるうちに作る言葉も適当になってくる。自分が作ってみて人気だったのが「ねえ へびみ」。「中学のクラスに、蛇美って女子がいて…」と適当な作り話がなぜだか好評。こうなってくると、謎のプレゼン力が必要かもしれません。

まじめに考えてもちゃんと面白く、ふざけたデタラメも楽しい。ポーカールールのほか、説明書にはしりとりやクロスワードといった遊び方も載っています。メンバーやその場の雰囲気で、いろんな楽しみ方ができるゲームです。

(おわり)