「ミスターウルフ」─ここだっけ…??が楽しい、記憶タイプの全員協力型─

「ミスターウルフ」は、オオカミが来る前に動物たちを小屋に戻すことを目指す、記憶がポイントの全員協力型ゲーム。かなりの簡単ルールで楽勝……と思わされておいて、意外とうっかりさせられます。

箱の中にはたくさんの丸タイル。そのうち、3枚ずつ入っている8種類の動物たちを指定された通りに小屋へと戻すのがこのゲームの目的です。手前にあるオオカミのタイルだけは4枚あって、うっかり出してしまうとピンチが迫ります。

どのタイルも、裏には花が描かれています。ゲームの準備として、まずは全てのタイルを裏向きにしてよく混ぜましょう。

さて、ゲームは1~4人でプレイできて、何人で遊ぶときもセット例はこんな感じ。裏向きにしたタイルはボードの牧場部分に散りばめます。右下にいるオオカミが来る前に、奥の小屋へと動物たちを戻すのが目的です。

小屋に戻す動物は「屋根カード」に記されています。ゲームの準備時にランダムで屋根カードを4枚取り、小屋にセットしましょう。それぞれのカードに描かれた動物の「種類」と「数」を合わせて、動物を小屋へと戻していきます。

自分の番にするのは、タイルを1枚めくること。そして、出てきた動物を対応する小屋に入れ込みます。貯金箱にコインを入れるような感覚がちょっと楽しいです。

屋根カードで指定されていない動物が出てきたときは、そのまま表向きに置いておきましょう。屋根カードで指定されていても、すでにその動物を小屋に入れてある場合は、やはりそのまま置いておきます。

タイルをめくってオオカミが出たらピンチ。オオカミのコマを牧場側へと1マス進めて、タイルを裏向きに戻します。このままオオカミが進んで、牧場入口のマスまで来てしまうとミッション失敗なので注意です。オオカミタイルの場所をよく覚えておくのがポイントです。

動物たちやオオカミ、めくったタイルそれぞれに応じた処理をしたら、次のプレイヤーに交代です。

こうしてゲームを続けていき、オオカミが来る前に全ての小屋へ正しく動物を戻したと思ったら、いよいよ答え合わせ。全ての小屋に正しく戻せていたら、ミッション成功というわけです。

……と、まあ、ここまで読んでくださった方は「こんなの簡単じゃん」と思っているのではないでしょうか。私もそう思ってました。ただ、これが意外と間違える。1か所でも多かったり少なかったりしたら、ミッション失敗です。

簡単だと思っていた分、間違ってたときの落差が大きくて「えーっ!」と笑えるのが楽しい。もちろん、成功のためにはよく見て覚えておくことがポイントです。

「屋根カード」には動物が3匹ずつ描かれているものもあるので、より難しくしたいときにはこちらを使ってレベルアップしましょう。協力して成功させるタイプのゲームですので、記憶をたどる相談をするのもポイントです。

簡単かんたん…と思わされておいて、やっていくうちに「…あれ?」となるのが面白い。相談も「ここに入れるでしょ」「いや、違うはず」「そうだっけ?」「……??」となって、あやふやなやりとりが盛り上がります。簡単ルールで小さい子から楽しめ、大人にも意外性があるのが楽しいゲームです。

(おわり)