「プリンセス集め」は、サイコロを振ってプリンセスが描かれたタイルを集め、絵を完成させるゲーム。３歳からのとてもやさしいルールのゲームで、絵柄の選択にも楽しみどころがあるのが特徴です。

箱の中身のメインは、プリンセスや背景が描かれたタイル。上の写真では見本として完成させていますが、ゲーム開始時はタイルはバラバラに並べられます。絵柄がつながるように、９枚のタイルを集めることがゲームの目的です。

ゲームは２～４人でプレイできて、４人で遊ぶときのセット例はこんな感じ。各プレイヤーには、９枚並べるまん中となるプリンセスの体が描かれたタイルが配られます。

残りのタイルは輪っか状に並べましょう。そして、輪っかのタイルのどれかに犬のコマを置きます。

自分の番にまずするのは、サイコロを振ること。１～３の目がでたら、その数だけ犬のコマを時計回りに進めます。そして、コマが止まったタイル確認しましょう。

そのタイルが自分が持っているタイルとつながるものだったら、手に入れられます。９枚のパズルを完成させるのが目的ですので、一歩前進です。小さな子にとっては「つながるかな？どうかな？」と、観察して確かめる経験になる場面です。そして、次のプレイヤーに交代します。

コマの止まったタイルがつながらない場合、タイルを輪っかの元の位置に戻します。パズルの組み立てを進められず、「あ～、残念…」となる場面ですが、気持ちを切り替えて次のプレイヤーに交代しましょう。

「顔のタイルを持っているけど、コマが別の顔のタイルに止まった」など、すでに持っているものと同じ位置のタイルにコマが止まることもあります。この場合、止まったタイルを輪っかに戻すか、自分の持っているタイルと交換するか、選ぶことができます。

このゲーム、絵柄の観察や確認という要素はありますが、３歳からと設定されていることもあってか「どうすれば勝てるか」という点についての考えどころはほぼありません。小さな子でも意識できる考えどころは、絵柄を交換するかどうかという点だけです。

つながるように９枚のタイルを集められれば勝ちですので、交換するかどうかは勝敗には全く関係ありません。ほぼ運100％のゲームですが、「どっちのタイルがいいかな？」と、好みに合わせて選べる楽しさがあるのが特徴です。

サイコロで星の目が出た場合は、コマを好きなタイルへと移動できます。ほしいタイルがもらえるように、輪っかに並んだタイルをよく観察しましょう。

こうしてタイルを手に入れたり交換したりして、９枚のタイルを最初に並べられた人が優勝。これが勝つための条件ですが、それよりも自分のお気に入りのタイルを集めたい子もいそうです。勝ちだけを目指して遊ぶだけではない楽しみ方もあるかもしれません。

もちろん、ルールのある遊びとしてゲームをするのではなく、絵並べ遊びとして自由に楽しむのもあり。どの服がいいかな？手に持つのはキャンディと花束、どっちにしようかな……などなど、楽しい想像が膨らみそうです。

小さな子向けのゲームは、ルールだけではなく、その世界観に入り込んで遊ぶのも楽しそう。この作品も、いろいろな楽しみ方ができそうなゲームです。

(おわり)