「カルバ・ジュニア」─お宝を目指して島を探検する全員協力型─

「カルバ・ジュニア」は、お宝を目指して島を探検する、全員協力型のゲーム。やさしいルールで4歳からドキドキしながら楽しめ、はじめての協力型にもぴったりです。

説明書では1~4人用となっていますが、遊ぼうと思えばそれ以上の人数でも遊べます。どの人数でもセット例はこんな感じ。撮影の都合でタイルを近づけて並べていますが、本当はボード手前側に空間を取っておいた方がよい感じです。

お宝が眠るという噂の島にやってきた3人。これからジャングルの道を探検し、3つのお宝を見つけることがゲームの目的です。ただし、沖に見える海賊船には要注意。お宝を全て見つける前に海賊船が島に着いてしまうと、探検は失敗となってしまいます。

ではゲームを始めましょう。自分の番ではまず、伏せられたタイルを1枚めくります。上の写真のように、道の絵柄が出てきたら探検を進めることに成功。すでにある道とつながるようにタイルを並べましょう。小さな子の場合、タイルをよく見てくるくる回し、道の絵柄が合うように観察するのがポイントです。そして次の人に交代です。

もしもトラが出てきたらちょっとピンチ。道につながるように並べますが、そこは行き止まりとなってしまいます。道が全てふさがれてしまったときも探検は失敗です。

そうならないように、道のタイルが出てきたときは並べ方に工夫をしておくのがよさそう。全員協力型ですので、よりよい方法をみんなで相談するのもポイントです。

タイルをめくって海賊船が出てきたらピンチです。タイル下部の船マークの数だけ、海賊船が進んできます。海賊船を進めたら、タイルは場から取り除いておきます。

宝箱で出てきたらお宝発見です! 道がつながるように並べ、3つの探検家コマのうちどれかを宝箱のところまで進めましょう。

こうして続けていき、3つのお宝を発見できたら探検は見事に成功です。

それより前に海賊船が島に来てしまったら失敗です…。もちろん残念ですが、小さい子向けということもあって短時間で結果が出るのがこのゲームの特徴。そのため「よし、もう1回やろう!」と、失敗を踏まえての再挑戦という流れになりやすい作品でもあります。

説明書のルールでは、海賊船タイルをめくったときは海賊船コマを進めたあとにタイルを取り除くことになっています。私も人から教わったのですが、ちょっと難しくしたい場合は海賊船タイルを伏せて元の場所に戻すアレンジもあります。こうすると、「あそこは海賊船だからめくらないようにしよう」という記憶が必要になり、スリルが上がってみんなでの相談や確認のしどころも増えてきます。

箱に「1~4人用」とあるように、1人で遊べるのも特徴です。「道をつなげて並べる」という進め方は、多くの子が関心をもつ遊びでもあるように感じます。誰かと一緒でも、1人でじっくりでも、ワクワクしながら楽しめるゲームです。

(おわり)