「パクモグ」─感心と笑いが生まれる、食べマネで伝え合うかるた─

「パクモグ」は、いろいろな食べ物の食べマネをして伝え合う、かるたタイプのゲーム。食べマネを通して伝えたり当てたりできたら得点ゲット。表現や観察がポイントになりつつ、笑いや感心が何度も起きるのが楽しいです。

箱の中身のメインは、大小それぞれ36枚ずつのカード。各カードにはいろいろな食べ物が描かれています。大きなカードは取り札、小さい方は読み札として使います。また、スプーンやお箸といったアクリル製のカトラリーも入っています。

ゲームは3~7人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。読み札は裏向きで同じ枚数ずつ配り、各自の山札とします(余りのカードは使いません)。全ての取り札を表向きで広げるのは、プレイ人数を問わず共通です。

普通のかるたでは1人がずっと読み手をするのが一般的ですが、このゲームでは読み手を交代していきます。では、読み手になったつもりでやってみますね。読み手は自分の山札を1枚めくって、描かれた食べ物を確認します。そして、「いただきます!」をしたら…

食べマネをします。その食べ物の特徴を踏まえて、伝わるように演技するのがポイントです。

他の人はまず様子をよく見ましょう。続いて、場にあるカードから何を食べているのか想像します。これだと思うのがあったら、素早く取りましょう。

チキンを取った人がいましたが、残念ながらはずれ。間違えるとその回では取り直しができません。素早くしないと人に取られちゃうけど、急ぎすぎると失敗しちゃうかもしれないわけです。

続いて取られたのはとうもろこし、今度は見事正解です。(私の演技がいまいちでしたらすみません…(笑))

取った人は取り札をゲット。上手に伝えられたということで、読み手も読み札をゲット。読み手を左隣のプレイヤーに交代して続けていき、集めた札の枚数で競います。

全員が間違えてしまったときは、読み札を公開して箱に戻します。うまく伝えると読み手も札をもらえるので、上手に演技することがポイントになるわけです。

カトラリーは読み手が自由に使っていいアイテム。わかりやすさのアップにもつながるので、工夫して使うとよさそうです。

食べ物の中には、食べ方が似ているものも混ざっていたりします。焼き鳥と串だんご、どうすれば演じ分けられるのか…。細かい演技があってこそ伝わる場合もあるので、考えどころです。

パンをかじるだけ、かき氷をすくって食べるだけ…だと、伝わらないかもしれません。どんな工夫をするとうまくいくのか、その食べ物を実際に食べるときを思い出して考えるとよさそうです。

食べマネを交代で繰り返し、全員の読み札の山がなくなったらおしまい。手に入れた札の枚数で競います。

遊ぶ中で「そりゃわかんないよ~」「よくわかったなー」「そういうことか!」といったやりとりがたくさん生まれます。自然と感心や笑いが何度も起きる、楽しいゲームです。

(おわり)