「ドブル・キッズ」─よく見て探してる、はずなのに…─

dobblekids_001

「ドブル・キッズ」は、2枚のカードの中から共通に描かれている動物を探し当てるゲームです。カード同士にはある仕掛けがあり、言われてみれば単純なのにこんなに目や頭がグルグルするなんて!と思わされます。

dobblekids_002

中身はこんな風にいろいろな動物が描かれたカードが30枚。仕掛けとは「どれかとどれか、2枚のカードを比べると、ひとつだけ同じ動物が描かれている」というもの。上の写真、試しにしばらくじっと見つめて、それぞれのカード同士で同じ動物を探してみると面白さがわかると思います。

dobblekids_003

マニュアルにはこの仕掛けを生かしたミニゲームの遊び方が5種類載っています。上の写真はそのうち「5本の指」と名付けられたもの。プレイヤーそれぞれにカードを4枚ずつ配り、真ん中に1枚置きます。スタートの合図で自分のカードのうちどれかと、真ん中のカードと共通する動物を探します。

dobblekids_004

見つけたらその動物名を言いながら真ん中のカードに重ねます。上の例なら「シマウマ!」。こうして全てのカードを出し切ったプレイヤーの勝ち。カードの間で視線を行き来させ、素早く見つけ出すのが大事。

真ん中のカードはどんどん変わり、真剣に見つめながらも「あっ…あっ…」と思っているうちに他のプレイヤーが次々に出していくこともある。そうしたもどかしさも楽しいのがすごい

dobblekids_005

楽しいながらも、この手のゲームは実力差が出やすい。ゲームの楽しさを維持するためのハンデとして、始めの枚数を増やすのはすぐに思いつく。そのほか、真ん中のカードの場所を強い方のプレイヤーから遠ざけても、視線の移動距離が伸びてグッと難しくなる。

どんな方法にするかを相談することで、力の差があってもお互い楽しめる。もちろん、苦手な方のプレイヤーがハンデなしで何回も根気強く挑戦するのもいい。

dobblekids_007

「ドブル・キッズ」はその名の通りこども向け版で、上の写真はオリジナル版の「ドブル」。「キッズ」はカードに動物の絵が6つ描かれているのに対し、「ドブル」はノンジャンルの様々な絵が8つ。当然こっちの方が難しいが、こどもでも歯が立たないほどではないので、どっちもありだと思います。

自分もそうですが、プレイした人に聞くと、みんな「調子よく連続で見つけられたり、急にさっぱり見つけられなくなったりする」と言うのが不思議。マニュアルの他のミニゲームも面白いのに加え、仕掛けを生かしたオリジナルの遊び方をいろいろ考えられそうなのも楽しいゲームです。

(おわり)