「ケルトタイル」─じりじりと互いを意識し合う石ならべ─
「ケルトタイル」は、数字の大きい順・小さい順に同じ色の石タイルを並べていくゲームです。石ならべと聞くと地味に思えるかもしれませんが、他プレイヤーとの静かな駆け引きで頭がグルグル回ります。
2~4人で遊べますが、何人でもプレイ時のセットの仕方は同じ。石のタイルを全て裏向きで場に広げます。右下の緑色のカードはゲームの最後に計算する得点算出表です。
ゲームの流れを説明する前に確認しておくと、石タイルの反対側はこんな感じ。石は5色あり、0から10で11枚ずつ。合計で55枚あります。
さて、ゲームを始めましょう。自分の番にすることは、どれでもいいので1枚石タイルを取ること。そして、それが欲しいと思ったら表向きで自分の前に置き、不要なら同じく表向きで場に戻します。
このゲームの目的は、同じ色の石を列にして、自分の前に高得点になるように並べること。基本的にはたくさん並べるほど得点が上がりますが、並べ方にはルールがあります。
そのルールは「各色で最初に置いた石から、数字がだんだん小さくなるように並べるか、だんだん大きくなるように並べる」というもの。数字は飛んでも構いませんが、各色2つ目に置いた石で決まった降順・昇順は守らなくてはなりません。
自分の番で取った石タイルが不要なときは表向きで場に戻せるため、ゲームを進めるうち、場には色と数字が見えている石タイルも並んでいきます。自分の番ではこれらの表向きのタイルも取れます。上の写真の場合では、裏向きのタイルをめくるよりも、見えている茶色の4を取る方が有利でしょう。
場面によっては、自分にとっては不要でも、他のプレイヤーはとてもほしいタイルをめくるときも。それを引き取った方がいいのか、場に戻した方がいいのか。視野を広く持って各プレイヤーと場の状況を踏まえ、自分と他プレイヤーの利益と損失を考えて判断することが必要になってくる。
順番に石タイルを取っていき、裏向きの石タイルが場からなくなったらゲームは終了。得点計算に入ります。
得点算出表の左側は、並べた各色の石の数と点数の対応表。上の写真の場合、黄色は6つなので10点。緑は3つで2点、茶色は4つで3点。ただ、点数はプラスになる場合だけではありません。青とピンクは2つずつなので、それぞれ-3点。何色の石をいくつ並べることにするか、ゲーム中も算出表は意識する必要があります。
算出表の右側は、逆三角形の「願いの石」の数と点数の対応表。石タイルには「願いの石」が載っているものもあるので、その数を数えます。上の写真では5つなので10点。0個だと-4点、1つだと-3点というペナルティもあるので、願いの石の数も意識する必要があります。
さらに、石タイルには「3」「1」という四角囲いの数字があるものも。この数字はボーナスとして点数計算時にそのまま得点になるので、これもまた意識する必要が。
というわけで、シンプルなルールながら、タイルの色・個数・願いの石・ボーナス・得点算出表、さらには他プレイヤーの動向と、注意を払うべき要素はたくさん。石タイルを取っては置くだけながら、要素を総合的にとらえて最適な判断をしようとすると、頭がプスプス言い出すのが楽しいゲームです。
(おわり)